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【日本ハム】新庄監督スペシャル継投完勝に超満員ファン狂喜乱舞「感動させる采配も監督の仕事」


日本ハム対ロッテ 試合後、日本ハム清宮(左)をねぎらう新庄監督(撮影・江口和貴)

<パ・CSファーストステージ:日本ハム5-2ロッテ>◇第3戦◇14日◇エスコンフィールド

日本ハムが新庄剛志監督(52)の勝負をかけた“感動采配”で、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを突破した。同点の5回2死一塁で守護神の田中正を投入。回またぎで7回1死まで引っ張ってロッテ打線の勢いを止めると、7回に水野の決勝2点適時三塁打が生まれた。9回は大ベテラン宮西で締めくくる、超満員の日本ハムファンにはたまらないスペシャル継投で完勝。エース伊藤を温存してCSファイナルステージ進出を決めた。

   ◇   ◇   ◇

新庄監督は落ち着きを取り戻した試合後、静かに語った。

「こういう試合の継投や采配は誰をも喜ばせる、感動させる采配をするのも監督の仕事だし」。

2-2の5回2死一塁。先発北山が四球を与えたところでベンチを飛び出した。球審に投手交代を告げ、場内に流れたアナウンスは「北山に代わりまして、田中正義」。超満員のエスコンフィールドが、どよめきで揺れた。試合中盤に登場した今季20セーブの守護神は、ソトを156キロ直球で3球三振。胸熱な展開に球場のボルテージが高まった。

誰もが想像していない、勝利へ向かう熱きストーリーを“感動采配”で描き続けた。「田中君が僕の期待に応えてくれて『もう1回、行くぞ』『もう1回、行くぞ』ってアイコンタクトをして」と田中正は6回も続投で3者凡退。7回もマウンドへ上がって友杉を三ゴロに打ち取った。

試合前は9回に起用するつもりだったが、試合展開を見て方向転換した。「昨日(13日)、小島君が(7回に)四球を出してああいう流れになった。北山君が四球を出す前に代えようって思って田中君に用意してもらった」。サヨナラ勝利した第2戦から学んだ短期決戦の流れ、怖さから、大胆な決断を下した。

指揮官の覚悟はチーム全体にも伝わった。7回に水野の決勝打が生まれてムードは最高潮。9回は「スタンドの盛り上がりがグワーっと高まる」と、日本ハム一筋17年の宮西を投入。今季、前人未到の400ホールドを達成したフランチャイズプレーヤーがCS初セーブで締めくくって本拠地は狂喜乱舞の大歓声だ。

新庄監督は「北海道のファンのみんなはおとなしい印象が強かったけど、その北海道民の殻を破ったというか、破らせた。それは選手たちがそうさせた」と笑顔。さらに投手2冠の伊藤もCSファイナル初戦の先発として温存できた。「福岡で伊藤君の投げる姿を見たいというチーム一丸の思いがあっての今日の勝利」とシナリオ通りの最高な勝ち上がり。勢い十分で、福岡へ乗り込む。【木下大輔】

▼日本ハムが2試合連続逆転勝ちで1Sを突破。日本ハムのファイナルS出場は8度目。レギュラーシーズン1位で出場が5度あり、1Sを勝ち抜いたのはともに3位で出場した08、14年に次いで3度目。08、14年はフィナルSで敗退したが、今年はどうか。

▼日本ハムは2試合続けてスコア0-2から逆転。2戦先勝のプレーオフ、CSの1Sで2度の逆転勝ちは19年ソフトバンク以来10度目(セ2度、パ8度)。2試合とも2点差以上を逆転したのは<1>戦4点差、<2>戦3点差の10年ロッテに次いで2度目だ。今季の公式戦で逆転勝ちが両リーグ最多の32度、2点差以上の逆転も両リーグ最多の16度あった日本ハムが、CSでも得意の逆転劇を見せた。

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