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日大山形8強入り“ジャイアン”佐藤塁が先制打「自分の一打で引っ張らないと」東北大会


先制打も放った日大山形・佐藤塁

<秋季東北大会:日大山形3-2八戸学院光星>◇13日◇2回戦◇福島・あづま球場

日大山形(山形2位)が今春センバツ出場の八戸学院光星(青森2位)を3-2で破り、8強入りを決めた。

1回に佐藤塁主将(2年)の先制適時打で試合が動き競り勝った。山形中央(山形3位)、鶴岡東(山形1位)も2回戦を突破。山形勢が8強に3校残るのは、山形で開催した過去4大会を除き初めて。花巻東(岩手2位)は秋田商(秋田1位)に7回コールド勝ちし、準々決勝へ進んだ。

  ◇  ◇  ◇  ◇ 

日大山形のスタンドから大きな「ジャイアン」コールが響いた。試合開始から間もない1回2死三塁。打席の佐藤塁が、バットを構える。フルカウントからの7球目だった。八戸学院光星のエース左腕の外角直球を中前に運んだ。「県大会では4番の働きができなかった。今度は自分の一打で引っ張らないと」。欲しかった先制点。その裏、追いつかれたものの、4回に守備の乱れに乗じて再びリードを奪い、1点差の接戦を守り切った。

背番号2の新主将。「ジャイアン」という愛称は、去年の秋にチームメートの岩下瑛斗内野手(2年)が言い出して定着した。由来は「雰囲気じゃないですかね、性格は違う」と佐藤塁は苦笑い。今春から応援のコールにも採用され「応援の声も大きく、雰囲気も良くなるから気に入っている」と、スタンドに詰めかけた応援団からの声援に奮い立った。

例年、立候補制で新主将を決めるが、新チームで手を上げたのは佐藤塁だけだった。「前チームでもベンチ入りをしていた経験を、新チームに共有して引っ張っていく」。以前のチームに比べ技術的には劣るというが「元々の元気の良さを生かして、個々の魅力を高めていけるチームをつくっていきたい」と力強い。

山形県大会では決勝で鶴岡東に完封負けし、打撃の課題が露呈した。「どんなに守っても、点を取らないと勝てない」。当たり前のことをもう1度見つめ、タイミングの取り方や打撃フォームの微調整、バットを振ることに時間を費やし、現在進行形だ。11日に福島入りすると「現地入りしてから、どんどん(チームの雰囲気が)盛り上がって、ひとつになって試合に挑めた」と、手応えはあった。

準々決勝は、県大会でも対戦した山形中央が相手。前回は延長戦の末、勝利も、互いに手の内を知り尽くしている。「どんな相手でも、自分たちの力、プレーをすることが大切」。優勝候補の一角を崩した勢いで、東北の頂点を狙う。【高橋香奈】

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