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【ロッテ】佐々木朗希8回0封「失敗してきたので、いい形で生かせた」過去8回はすべて突破の先勝


日本ハム対ロッテ 試合後、吉井監督(後方中央左)から頭をポンっとたたかれる佐々木(撮影・狩俣裕三)

<パ・CSファーストステージ:日本ハム0-2ロッテ>◇第1戦◇12日◇エスコンフィールド

セ・パ両リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが開幕した。パではCS初戦を託されたロッテ佐々木朗希投手(22)が日本ハム戦に先発し、8回5安打無失点と好投。ソフトバンクとのファイナルステージ進出に王手をかけた。21、23年にもCSで登板し自責は0点。チームは過去2回ともファーストステージ突破しており、不敗神話は続く。セはレギュラーシーズン3位のDeNAが2位阪神を下し、巨人とのファイナルステージへあと1勝とした。

   ◇   ◇   ◇

バックネット裏に陣取るメジャー10球団のスカウトの視線も、意に介さなかった。チームのために、ロッテ佐々木は目の前の打者に全力で腕を振った。「立ち上がりが難しかった」と初回に連続四球で走者を出すと、悔しげな表情を浮かべた。3回からは変化球主体の投球に変え、4イニング連続3人で抑えて0を並べた。

6回の先頭水野に対し、2ストライクをテンポ良く奪ったが、フォークを3球連続で見極められてフルカウントに。6球目、156キロの直球が外角低めに決まると「よっしゃー」と思わず声が出た。2-0で迎えた7回は、この日初めて得点圏に走者を許し2死二塁。2打席連続で安打を打たれていた万波と対峙(たいじ)した。小野投手コーチと内野陣がマウンドに集まる中、佐々木も間を置いて一気に集中力を高めた。「勝負できると思ったので、勝負に行きました」。強気に3球で空振り三振に仕留めると右手を強く握り「よっしゃー!」。2度目の雄たけびが響いた。

“CS開幕投手”も、これが3度目。慣れた舞台でも、不安材料がないわけではない。エスコンフィールド初登板となった5月10日は5回2/3を5失点で今季最多失点。雪辱のマウンドとなった8月15日はピッチャー強襲の打球が左足首に直撃し、16球、打者5人で無念の緊急降板となった。3度目の挑戦で、ようやくエスコンフィールド初勝利。「良いイメージはなかったんですけど、いろいろ失敗してきたので、それが今回いい形で生かせた」と悔しさを糧に大きな1勝をつかんだ。

敵地でのヒーローインタビューでは「僕はもう少し声が出ると思いますけど、どうですか?」と応援に駆けつけたロッテファンをあおった。「アウェーの中でやっていかないといけないので、少しでもみんなでひとつになっていけたら」。魂の投球が、チームの一体感を生んだ。【星夏穂】

▼ロッテが中村奨、ポランコの2本塁打で2-0の勝利。ポストシーズン(プレーオフ、CS、日本シリーズ)で、ソロ本塁打2本によるスコア2-0は初めてになる。

▼ロッテは佐々木-鈴木-益田で完封リレー。ロッテのポストシーズンでの継投による完封勝利は、77年プレーオフ第2戦(対阪急)で八木沢-○三井の2人が3-0で完封して以来、球団47年ぶり2度目。

▼ロッテ佐々木がCSで初勝利。CSでは21年の初登板から通算17回を投げ、自責点0(失点1)を続けている。プレーオフ、CSで初登板から連続17回を自責点0は、オリックス山本(現ドジャース)がCSで21年(対ロッテ)9回、22年(対ソフトバンク)8回の計17回連続無失点に並ぶ最長となった。

◆第1戦はDeNAとロッテが勝利。過去にプレーオフ、CSの1S第1戦に勝って王手をかけた35チームのうち30チームがファイナルSに進出しており、突破確率は86%。1Sで先勝はDeNAが16年以来2度目で、ロッテは昨年に続いて8度目。DeNAもロッテも過去はすべて突破しているが、今年も続けるか。

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