starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

山本由伸、大谷翔平から「今日もポジティブな声かけをたくさん」5回無失点快投後に頭ポンポン


リーグ優勝決定シリーズに進出を決め、シャンパンファイトを楽しむドジャース大谷と山本(左)(代表撮影)

<ナ・リーグ地区シリーズ:ドジャース2-0パドレス>◇第5戦◇11日(日本時間12日)◇ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)11日(日本時間12日)=四竈衛】大一番で本領を発揮した。ドジャース山本由伸投手(26)が、2勝2敗で迎えたパドレス相手の地区シリーズ第5戦に先発し、5回2安打無失点と快投を演じた。

序盤でKOされた第1戦の屈辱を晴らし、メジャー1年目でポストシーズン初勝利。シリーズ突破に大貢献した。

   ◇   ◇   ◇

大役を終え、押しつぶされそうな重圧から解放された山本を、ダッグアウトでは大谷が待ち受けていた。満面の笑みの大谷に、頭をポンポンとたたかれ、ねぎらいを受けた山本にも、ようやく安堵(あんど)の笑みが広がった。第1戦では3回5失点でKO。そんな右腕にとって、プラス思考の大谷の激励は、有形無形の力となっていた。「今日もポジティブな声かけをたくさんしていただきました」。敵地サンディエゴではE・ヘルナンデスに誘われ、カフェで2時間ほど話し込んだことも。仲間たちの思いに応えた5回無失点の快投。試合の流れを渡さない、力強いプレートさばきだった。

前日の練習が終了した時点で、先発は未定だった。ローテ通りなら山本だったが、初戦の内容もあり、救援陣を投入する「ブルペンデー」の可能性も含まれていた。それでも、最終的にロバーツ監督が決断。練習終了後、ド軍の公式SNSで「先発山本」が発表された。「前回、しっかり仕事ができなかったので、気持ちの面もしっかり切り替えてベストな状態でマウンドに上がれるようにと思いました」。抜てきを意気に感じ、速球主体の攻め抜く投球でパ軍打線を圧倒した。

5月下旬、右肩腱板(けんばん)痛で離脱以降、順調に回復した。キャッチボールや遠投を再開し、約1カ月が経過した時点で「いつでも実戦登板OK」だったが、ド軍首脳陣は事前のリハビリ計画にこだわり、スロー調整を優先。その際、山本側に伝えられたのは「あくまでもポストシーズン(PS)」を最重要視する球団の方針だった。昨オフ、12年契約を結んだ新エースに対するケアと、期待の大きさは別格だ。

PSで初めてとなるダルビッシュとの日本人対決で、周囲の不安を拭い去った背番号18は「ダルビッシュさんのことは心から尊敬してますし、同じマウンドで登板できたことがすごくうれしく思いました」。シャンパンの美酒でびしょぬれになり、公式戦では見せたことのないほど幸せそうな表情で余韻に浸った。

○…日本人選手の投げ合いはポストシーズンでは初の歴史的一戦となった。山本を先発起用した理由について、ド軍のロバーツ監督は「ヨシ(山本)やダルビッシュら海外出身の選手たちが、より大きな舞台で投球してきたことが、その根拠だった。ヨシはWBCでも母国のために投球したことがあるし、そこでいいピッチングをした。最初から信じていた」。山本がストライクを決める度に歓声が響いた一方で、ダルビッシュの意表をつくカーブにはどよめきが起きた。大谷の打席ではMVPコールの大合唱。日本人選手のパフォーマンスが、満員で埋まったスタジアムを盛り上げた。

▼ドジャース山本がポストシーズン(PS)初勝利。日本人投手のPS勝利は9人目。このうち先発勝利は松坂、黒田、田中、ダルビッシュに次いで5人目。26歳でのPS勝利は07年松坂、13年田沢の各27歳を更新する日本人最年少となった。渡米1年目で勝利は07年松坂、08年黒田に次いで16年ぶり3人目。

▼山本とダルビッシュが先発対決。大リーグのポストシーズンで、日本人投手の先発対決は初めて。レギュラーシーズンの先発対決は9月10日の山本対今永(カブス)まで18度あり、山本は今永との対戦では4回1失点(自責点0)で勝敗なしだった。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.