ヴィッセル神戸は5日、翌日の京都サンガF.C.戦（サンガS）に向けて、神戸市内のいぶきの森球技場で非公開練習を行った。
好調相手の試合を前に、吉田孝行監督（47）は「非常にアグレッシブなチーム。どんどんプレスをかけてくると思うが、自分たちも強い気持ちを持って、まずはベースの部分で相手に負けないように戦っていければ」と話し、ハードになると予想される試合に備えた。
神戸はリーグ、天皇杯、アジア・チャンピオンズリーグ・エリート（ACLE）の公式戦で現在11試合連続無敗と好調をキープ。負けないだけでなく、9勝2分けと強さを見せている11試合では、8試合で複数得点を挙げ、6試合をクリーンシートに抑える充実ぶり。今季はゆるみが出る試合もあったが、吉田監督は繰り返し映像を使って選手に高強度を求め続けた。その結果として「戻るべきところにみんなが戻って、球際のバトルもしっかりできている」と言えるまでの状態を取り戻した。
首位サンフレッチェ広島と勝ち点1差に迫り、勝てばクラブ記録のリーグ6連勝も懸かる試合となるが、指揮官は「いつも言っているように、1試合1試合というのが大事だし、相手の京都は本当にアグレッシブで縦に速いチーム。自分たちが原点に戻って謙虚な姿勢でやらないと、勝てる相手じゃない。引き締めて臨みたい」。神戸は好調にもおごることなく、淡々と自分たちのベースを発揮して勝ち点3を目指す。【永田淳】
