元日本代表の小野伸二さん（45）と槙野智章さん（37）が1日、東京・豊洲のららぽーとで、サッカー体験イベント「みんなでサッカー楽しもうぜ！」のプロモーションイベントに参加した。
2人は現在、解説者としての活動もしており、ワールドカップ（W杯）北中米大会アジア最終予選の日本の戦いに話が及んだ。
中国に7－0、バーレーンに5－0と大勝した日本代表に、小野さんは「最終予選で12得点。今までそんなに点が取れることはないわけで…。僅差の試合が多くハラハラドキドキしていたのに、今はゆったり見られる。1人1人の技術、チームとしての成熟度、規律…。今の代表はすごいなと思います」と率直な感想を話した。
小野さんは、日本代表の強さに「まだ2試合しか見ていないので、真価はこれから」と前置きした上で「オーストラリアだったらボーンと蹴って来た方が怖いな、韓国だったらパワフルに来た方が怖いのに、という中で、他の海外のチームがうまくやろう、ボールをつなごう、みたいな。キレイなサッカーになり過ぎちゃってるから怖さがなくなってきて。それは日本の良さが一番引き出される環境になってるんじゃないかなと感じる時もあります」と私見を述べた。同時に、日本人選手の個々の技術が上がっていることも挙げ「それがチームとしても機能してきたということでは」と話した。
槙野氏は長谷部誠コーチの就任が大きいとし「選手もそれぞれが欧州でレベルアップしているのもありますけど、長谷部さんがいることで、欧州のトレンド、トップトップの情報を含め教えてもらえる、伝えてもらえるのはやりやすいんじゃないかなと思います」と話した。
2人は、サッカーを見たことがない人の「サッカー観戦の入り口」として「推しをつくるといい」とアドバイス。ちなみに、小野さんの推しはMF三笘薫と守田英正。小野さんは「三笘選手は1人で何でも出来る。見ていて、また1ランクレベルが上がったなと感じます。守田選手は、攻守においてすごく気が利いているなと。彼がいるのといないのとでは大きいものになるかなと思います」。
槙野さんの“推し”はGK鈴木彩艶。槙野さんは「彼が中学生の時に初めて出会って。何よりも努力家。自分でタイムスケジュールを組んで、午前の練習後に、午後にも練習、英会話、パーソナルのトレーニングを入れているのをずっとやっている。間違いなく、持っているパワーはスゴイ。注目です」と話した。【岩田千代巳】
