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【鹿島】DF濃野公人の2発守れず逆転負け、新人史上6人目2ケタ得点に王手も「勝たせないと」


鹿島濃野公人

<明治安田J1:湘南3-2鹿島>◇第32節◇28日◇レモンS

鹿島アントラーズはDF濃野公人(22)の2発のリードを守れず、湘南ベルマーレに逆転負けした。鹿島はリーグ戦6戦未勝利。

鹿島は0-3で敗れた25日の天皇杯・ヴィッセル神戸戦から中2日だったが、この日の先発は、天皇杯と1人代わっただけだった。 鹿島は前半22分、右コーナーキックから濃野が、DF関川がニアですらしたボールをファーで1タッチで合わせ先制。鹿島は直後の前半27分、再び濃野がFW鈴木とのパス交換でゴール前に入り込み右足シュート。濃野のこの日2点目で追加点を奪った。今季、関西学院大から加入した濃野は、今季9得点となった。

だが、前半追加タイムに失点すると、足が止まった後半20分と後半22分に立て続けに失点し、痛恨の逆転負けとなった。

濃野は「試合の入りも決して悪くなかった。その中で勝ちきれなかったのは、もったいなかった」と振り返った。個人としては新人選手では史上6人目となる2ケタ得点まであと1得点となったが「勝たせないといけない。今はそっちに目を向けるべきではない」とチームの勝利が第一であることを強調した。

鹿島はかつて、1点取ったら負けない勝負強さでタイトルを重ねてきた。天皇杯は3失点で完敗し、この日も2点のリードを守れなかった。濃野は「強かったときにそうだったと皆さんおっしゃいますし。しぶとく戦ってきた結果が、先輩方が残した偉大な記録だと思う。そういう大事なものはなくしてはいけないと思いましたし。もう1回、クラブ全体で原点に立ち返るべきかなと思います」と、話した。

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