＜欧州CL：ACミラン1－3リバプール＞◇17日◇サンシーロ
リバプール（イングランド）が開幕戦でACミラン（イタリア）を3－1で下し、アルネ・スロット監督の46歳の誕生日を白星で飾った。日本代表MF遠藤航（31）は、後半アディショナルタイムの後半48分から出場した。
遠藤は今季公式戦5試合目で2試合のプレーとなった。8月25日のプレミアリーグ第2節ブレントフォード戦以来で、こちらもアディショナルタイムの後半46分から数分ピッチに立っただけだった。
この日もようやく声がかかったのは勝負が決しているアディショナルタイム、6分あるうちの2分が過ぎてから登場した。スロット監督は過密日程にあっても、ボランチはマクアリスター、新加入のオランダ人フラフェンベルクの2人を使い続けている。
遠藤は投入されてすぐ、エイブラムを後方から執拗（しつよう）にマークし、ファウルで倒した。激高した相手から言い寄られたが、冷静に応対した。その後も中盤で相手ボールをカットする場面はあったが、約4分ほどとあまりにも出場時間が短かった。
試合は開始3分、左サイドをカウンターで破られ、ACミランMFプリシッチに右足でゴールを決められた。1点を追う展開となったが、リバプールが地力を発揮した。
前半23分ペナルティーエリア左外からのFK。アレクサンダーアーノルドの入れたボールをDFコナテが頭で押し込み、1－1の同点とした。
さらに前半41分、右CKからDFツミィカスのキックから密集の中でDFファンダイクが打点の高いヘディングシュートを決め、前半のうちに勝ち越しに成功した。
次の1点が勝敗を左右する中、後半22分にリバプールのカウンターが決まる。左サイドをスルーパスで抜け出したFWガクポが中央へクロスボールを送ると、MFソボスライが右足インサイドで合わせてゴール。3－1とリードを2点差に広げた。
守ってもFWラファエル・レオンの縦突破を警戒しつつ、スペイン代表FWモラタにペナルティエーリア内で仕事をさせず。常に数的優位を確保する組織的なディフェンスを披露。アウェーながら攻守両面でACミランを上回り、危なげない内容だった。
