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【清水】台風延期の18日徳島戦へ「勝てば長崎と11差…引導渡せる」3連戦制して国立天王山へ


非公開練習後、取材に応じた清水の秋葉忠宏監督(撮影・木下淳)

J2清水エスパルスは18日、敵地で徳島ヴォルティスと対戦する(午後7時、鳴門大塚)。

8月31日の開催予定が、台風10号接近の影響で延期されていた第29節。16日、美保グラウンドで非公開練習を終えた秋葉忠宏監督(48)は、悩める胸中を明らかにした。

リーグ唯一の試合が週中に組み込まれて3連戦に。「我々と徳島だけ水曜日にゲームがあり、また中3日で元気な状態のチーム、藤枝さんと。しかも午後2時30分」。まだまだ「猛残暑」とも呼ばれる厳しい条件下、相手とのかみ合わせも加味し「どう3連勝するのか、何がベストなのか」模索している。

「もちろん、まずは目の前の徳島さんに対して、メンバー、組み合わせ、交代も含めてゲーム展開も読みながら」と前置きした上で「それを当てないと、予想を外してしまうと意味がないので。練習では良かったけど、ゲームでは不具合が出ちゃったね、では許されない。気を引き締めながらやりたい」と考えを張り巡らせた。

自動昇格圏の境界線で対峙した7日のV・ファーレン長崎戦は1-1。先制点こそ献上したが、FWルーカス・ブラガの同点弾で勝ち点1を、同8差を死守した。

「長崎戦の勝ち点1を、より大きなものにするためにも、必ず(14日のレノファ)山口戦は勝ち点3が必要だったので、その意味で3連戦の頭、しかも追いつかれた中で勝ち越して、しっかり突き放して勝てたことは、内容も含めて非常に良かった。弾みがついた。だからこそ、この水曜、日曜で、どう勝ち点を積み上げるか。本当に長崎戦の1が生きるかどうか、生かせるかどうか。非情にいいスタートが切れたからこそ残り2戦が重要」と、目と言葉に力を込めた。

徳島とは、ホームに迎え撃った4月3日に1-1と勝ち切れなかった。ルーカス弾で先制も、後半追加タイム2分に追いつかれた。反省も胸に、分析は抜かりなく。「どの選手が出てくるかによって、ボールの動かし方が変わってくるチームなので。誰が出てきても対応できるようにしないといけない」。そう言い、すぐ付け加えた。

「やっぱり我々らしく。アウェーでも、超攻撃、超アグレッシブというスタイルは変わりませんから。相手に合わせるとか、守ろうとか、そういうつもりは1ミリもないんで。我々らしく、攻守に主導権を握りにいくサッカーで戦いたい」

リーグ戦も残り7試合。星勘定も当然、頭に入っている。昨季の無念は脳裏に刻まれており、昇格プレーオフ圏との境目は気になるところだが、あくまで見据えるは、暫定の勝ち点差4をつけられている横浜FCをまくっての頂点だ。上だけ見て、結果として下を突き放せば、後ろを振り返る必要はなくなる。

「1つ、我々はゲームが少ないので。僕らは今、追う立場。まず、くっついて勝ち点1差のままいられるかどうか。さらに言えば、ここでまた勝ち点1差に詰めて、下とは11離せれば、もう引導を渡せると思っているので。その意味でも、この水曜日、非常に大事なゲームになる。上と4差、このまま下と8差なんて求めていない。(引き分けたら)3と9…これも中途半端で面白くないんで、きっちり勝ち点3を持ち帰りたい」

手が届き、一気に前にも出られる位置で背中を追っていけば、今季最大の一番の価値も高まる。横浜FCとの国立決戦(28日、午後6時)。東京・国立競技場で雌雄を決する。

「そのためにも、この3連戦を落とさないことが大切。やはり国立が盛り上がらなくなってしまうし、我々は昇格だけでなく、優勝で昇格という2つの目標を掲げているので」

清水が双方を達成する資格があるか、試練と位置付ける。

「他と日程が違うとか苦しい状況だからこそ、勝負強さ、したたかさ、忍耐強さが問われる。去年はそれが足りなくて勝ち点1を逃したので、ここを戦い切れるかどうかが、我々の成長を見る、いい指標になる」

層の厚さ、総力戦で徳島と藤枝を連破し、シーズンを振り返る時、ポイントとなる1週間にしたい。延期で舞い込んだ3連戦を、天の配剤だったと思える結果に、秋葉監督が導く。【木下淳】

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