J2清水エスパルスのFWルーカス・ブラガ（27）が、自身初のシーズン2桁得点に照準を合わせた。14日のホーム山口戦に備え、11日は静岡市内で調整。前節長崎戦では今季8点目となる同点ゴールでチームのドローに貢献した。この1発で、母国ブラジルのサントス在籍時に記録したシーズン7ゴールのキャリアハイを更新。次戦は今季3度目となる2戦連発弾で勝利に導く。
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好調ぶりを物語るゴールだった。7日長崎戦で0－1で迎えた後半5分に同点弾。ブラガは自陣で自らボールを奪うと、約80メートルの距離を猛ダッシュで駆け上がり、味方からのパスを右足で押し込んだ。「ボールを奪った時に相手のサイドバックが自分より後ろにいるのが分かった。思い切って走った結果だと思う」。鮮やかなロングカウンターで今季8点目をマーク。状態も「すごくいい」と手応えを口にした。
このゴールで自身のキャリアハイを更新。加入1年目ながら2桁の大台も射程圏内に捉えた。ゴール量産の秘訣（ひけつ）は「チームメートのおかげ」とサポートに感謝する。今シーズンはここまで2度の2試合連続得点をマーク。「2桁を狙えるように頑張りたい」と力強く宣言した。
今季はプレシーズンの鹿児島キャンプでチームに合流。秋葉忠宏監督（48）は「すぐに適応して、なおかつ自分の特徴を出せる。常に学ぼうという姿勢にも頭が下がる」と絶大の信頼を寄せる。ブラガは「次のホームでは必ず勝ち点3を取りたい」と力を込めた。シーズンも最終盤に入り、残り9試合で、首位横浜FCとは勝ち点4差。逆転優勝でのJ1昇格へ、ブラジル人アタッカーの存在は欠かせない。【神谷亮磨】
