日本代表は3日、さいたま市内で、FIFAワールドカップ（W杯）北中米大会アジア最終予選中国戦（5日、埼玉）バーレーン戦（10日、リファー）に向けて活動した。海外組も合流し、全27人で初めてのトレーニングとなった。冒頭15分間が報道陣に公開され、軽いジョギング、ステップやボール回しで調整した。
スペイン1部マジョルカへ移籍したFW浅野拓磨（29）は3度目のアジア最終予選となる。過去2度の初戦は敗戦を経験しており、特に16年9月にUAEに敗れた後は、本田圭佑から言われた言葉が記憶に残っている。
「簡単じゃないことは、もう分かっている。（本田にとっての）前回（14年ブラジル大会）も苦労しながら、ただそこからひっくり返してきてやってきた」
そう皆の前で話していたという。「その話を聞いた時、本当にやるしかないなという覚悟が、僕も若い選手なりにその時に初めて、W杯の最終予選というものの重さを感じたというか。ただ重さを感じるだけではなく『本当にやるしかないんやな』と。そこで心が決まった自分がいた」と振り返った。
その後、難しさを身をもって感じた。「本当に簡単ではないということも、行けるも行けないも紙一重だと思っているので、それは分かり切っているので。それに対して何かできるというよりも、とにかく自分たちが持っているものを出し切るしかないかな」と心得を語り、力を込めていた。【佐藤成】
