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【日本代表】伊東純也「ホッとしている」7カ月ぶり代表ピッチ 性加害疑惑不起訴処分で復帰


練習で笑顔を見せる伊東(撮影・宮地輝)

準強制性交致傷の疑いで書類送検され、後に嫌疑不十分で不起訴となったMF伊東純也(31=スタッド・ランス)が3日、約7カ月ぶりに日本代表のピッチへ戻った。前日2日夜にチャーター機で来日し、この日からW杯北中米大会アジア最終予選(5日中国戦、10日バーレーン戦)に向けた合宿に合流。「ホッとしている」と打ち明け、代表から離れていた間の心境、最終予選への決意を語った。

   ◇   ◇   ◇

7カ月ぶりに代表活動へ戻った伊東は「本当にうれしい。チームに貢献したい気持ち」と第一声で、喜びと決意を口にした。週刊誌報道から約半年。嫌疑不十分で不起訴処分となっての復帰に「ホッとした。こういう区切りがつかないと、いろいろ難しい部分があると思う。そこは自分も納得して少し離れていた」。やっと率直な思いを話せた。

アジア杯カタール大会中の2月、週刊誌に性加害疑惑が報じられ、代表を途中離脱した。「あの時は悔しい思いはあったけど、チームとして戦っているので仕方ないと、納得して離脱して…」。そこからが長かった。代理人弁護士を含めピッチ外で闘う日が続いた。

3、6月のアジア2次予選は続けて招集外。代表に戻れなくなる不安はあったが、森保監督が密にコミュニケーションを取ってくれたことでやわらいだ。「毎回『守るために今回は入らない』という連絡をくれていた」と明かし、その気遣いに「(選ぶことで)いろいろと、言われることもあると思うので…。いろいろ考えてくれていたと思う。そこはうまく話し合えたかな」。感謝で振り返った。

不起訴処分も、今回の代表発表会見では山本昌邦ナショナルチーム・ダイレクター(ND)から「一般論として、日本代表選手にふさわしい行動を全ての選手に求めていきたい」と指摘された。伊東は真摯(しんし)に受け止めている。「その通りだと思います」。

日本のファンにも救われた。7月末からのスタッド・ランス来日ツアー。サポーターから温かい声援を受けたことも、復帰の追い風となった。合流前の2日レンヌ戦では今季初ゴールと上り調子で帰ってきた。前回カタール大会アジア最終予選は黒星発進も、伊東が計4得点2アシストで窮地から本戦へ押し上げた。今回の初戦中国戦に向けては「サイドでうまく崩して、いいチャンスをつくれれば」。結果で晴らす。苦難の半年を経て、前回同様、W杯へ導く。【岩田千代巳】

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