17日のフランスのリーグ・アン第1節で、スタッド・ランスは、ホームにリールを迎える。フランス紙レキップはこの日、「期待されるニッポンのスターコンビ」と題して、同クラブに所属する日本代表の伊東純也（31）と中村敬斗（24）に注目した。
同紙は「ジュンヤ・イトウとケイト・ナカムラは、スタッド・ランスのオフェンスの活気において、かつてないほどキーとなる役割を引き受けなければならない」と報道。今季就任したルカ・エルスネル監督は「（伊東と中村を）早朝から深夜まで待つファンがいて、ハリウッドスターのようだったよ！」と7月21日から8月4日までの日本遠征中、2人の人気の高さに感銘を受けたという。さらに指揮官は「彼らはどんな要請にも快く応えて、チーム全体に対してもそうだが、（ファンに）とても応援されていた。日本での4試合（1勝2敗1分け）では、うれしい驚きを味わったよ」とのコメントも紹介している。
レキップはさらに、「2人の日本代表FWは、当然、今夜ホームでのリール戦で開幕するシーズンに向けて地元サポーターからの高い期待をかき立てている」とし、「2年前にゲンクから1000万ユーロで移籍してきた右ウイングの伊東は、8月9日に日本の裁判所が不起訴処分にした性的暴行事件と2024年初頭以来、乱れていたレギュラリティ（秩序）を取り戻さなければならない」と伝えた。
エルスネル監督はこの件について「数カ月の困難な時期を経て、彼（伊東）と彼の自信に対して、非常にうれしい。特に代表チームへの復帰が可能になるので」とした。
プレシーズンの夏の7試合では得点はなく、アシストも1つのみだったが、指揮官は、伊東が「絶好調で、チームのプロジェクトに深くかかわっている」、オフェンスの「模範とリーダー」の役割を引き受ける準備が整っていると考えているとした。
さらに同紙は「もちろん、これまでリーグ・アンで66試合に出場し、9ゴール、12アシストという統計をさらに伸ばしたいだろう」と推測した。
また「エレガントな左ウイングの中村は、最近の親善試合では無得点で、昨夏リンツから1200万ユーロ（2028年まで契約）移籍して以来、リーグ・アンでは25試合に出場し、わずか4ゴール、1アシストだった」とし、エルスネル監督は「ジュンヤのように貴重な守備の仕事をしていることを念頭に置きながら、我々が彼に求めていることに完全にフィットするためには、ケイトはさらに自己主張をし、彼のプレーを少し変える必要がある」説明。「彼は優れた技術の幅を持っているが、相手DFの密度やパワーによりうまく対応できるように、すべての動きをより早くこなせるように、特に精神面で1段階を越えなければならない」と付け加えた。（松本愛香通信員）
