＜パリオリンピック（五輪）：サッカー・米国1－0ブラジル＞◇10日（日本時間10日）◇女子決勝◇パルク・デ・プランス競技場
【パリ＝佐藤成】米国（アメリカ）が、ブラジルに決勝で1－0で競り勝ち、12年ロンドン大会以来、12ぶりとなる史上最多5度目の優勝を飾った。
FWマロリー・スワンソン（26）が決勝点を奪った。後半12分、試合が動く。スワンソンが裏に抜け出し、冷静にGKとの1対1を制した。「前にも何度かチャンスがありました。それを忘れようとしました。ゴールを決めて最高の気分でした。すべて神に栄光あれ。神の働きを感じました」と振り返った。
オフサイドポジションにいたFWソフィア・スミス（23）が一瞬ボールに反応したが、横から飛び出したスワンソンが「ドンタッチ！」とさけんで反則を取られることなく、得点につながったという。冷静な判断が光った。「素晴らしいボールが来た。練習で何度もやった形だった」と納得顔だった。
昨年は負傷の影響で女子ワールドカップ（W杯）ニュージーランド・オーストラリア大会を欠場した。苦しい思いをしながらピッチに戻り、最高の舞台で結果を残した。チームも1次リーグを突破してからは日本、ドイツと2試合連続で延長戦の激闘を制してファイナルまで勝ち進んだ。「このチームは事前キャンプの初めから今に至るまで、とても成長したと思います。ピッチ内外で成長していくのを見たのは私にとって本当にクールなことでした。本当に幸せです」と喜びいっぱいだった。
