【サッカー】アンリ監督「我々が成し遂げた仕事に誇りを持っている」40年ぶりの優勝ならず

フランス対スペイン　前半、先制ゴールを決めたフランス・ミロ（ロイター）

＜パリオリンピック（五輪）：サッカー・フランス3－5スペイン＞◇9日◇男子決勝◇パルク・デ・プランス競技場

【パリ＝佐藤成】開催国フランスが延長戦の末、スペインに敗れ、銀メダルに終わった。

フランスは、先制点を奪いながら、前半のうちに逆転を許した。試合終了間際に同点に追いつくなど意地を見せたが、延長戦の2失点は力尽きた。

チームを率いるティエリ・アンリ監督（46）は、試合後の会見で「前半の数分間、我々は姿を消した。そして、そのことで大きな代償を払った」と前半の3失点を悔やんだ。

一方で2点を追いついて延長戦まで持ち込んだことに言及し、「このチームを作り上げるのは簡単ではなかったが、我々が成し遂げた仕事に誇りを持っている」と胸を張った。

フランスは1次リーグを無失点の3連勝で突破。準々決勝ではアルゼンチンに1－0で競り勝ち、準決勝では延長戦まで及んだエジプトとの激闘を制して決勝に進んだ。年齢制限のないオーバーエージ（OA）を3人活用し、チームにフィットさせた。地元の応援も背に、84年のロサンゼルス五輪以来40年ぶりの頂点を目指したが、スペインに夢を打ち砕かれた。