＜パリオリンピック（五輪）：サッカー・コロンビア0－1カナダ＞◇31日◇女子1次リーグA組◇ニース競技場
チーム関係者のドローンによるスパイ行為で勝ち点6を減点された女子カナダ代表が、A組2位で準々決勝進出を決めた。1次リーグ最終戦でコロンビアを1－0で下して3連勝。減点後は勝ち点3ながら、得失点差でコロンビアを逆転した。3日の準々決勝でドイツと対戦する。
東京五輪金メダルのカナダは勝ち点6を剥奪されたものの、8強入りの可能性を残していた。主将のMFジェシー・フレミングは「状況はどうあれ、勝ちたいと思っていた。ゲームプランなど、やるべきことに変わりはなかった」と、選手たちは冷静に戦った。
後半16分に決勝点を決めたDFバネッサヌ・ジルは「私たちならできると信じていた。不利な状況だったが、団結してやり抜くことができた」と振り返った。
大会前の7月22日、ニュージーランドの練習偵察を目的にドローンを使用したチームスタッフが現地当局に拘束された。プリーストマン監督は2－1で勝った25日のニュージーランド戦の指揮を辞退。27日に国際サッカー連盟（FIFA）が同監督らスタッフ3人に1年間の資格停止処分を科し、勝ち点6を剥奪すると発表した。
カナダは29日、スポーツ仲裁裁判所（CAS）に処分の軽減または取り消しを求めていた不服申し立てを行ったものの、31日の1次リーグ最終戦前に却下されていた。
