＜パリオリンピック（五輪）：サッカー・日本3－1ナイジェリア＞◇31日◇女子1次リーグC組◇ボジョワール競技場
【ナント（フランス）＝佐藤成】パリ五輪サッカー女子日本代表なでしこジャパンが1次リーグ第3戦でナイジェリアに3－1で勝利し、2大会連続の8強入りを決めた。スペインがブラジルに勝ち、日本は勝ち点6のC組2位で通過となった。8月3日の準々決勝では、B組首位の米国と対戦する。
エースFW田中美南（30＝INAC神戸）が復活弾を決めた。前半32分、右サイドを突破したDF守屋都弥（27＝INAC神戸）のクロスにFW植木理子（25＝ウェストハム）が頭で合わせてクロスバーに直撃し、こぼれたところをスライディングで押し込んだ。「本当にゴールがほしかったので決められてよかったです」。ジャンピングガッツポーズで喜びを爆発させた。
得点がほしかった理由がある。3日前の第2戦ブラジル戦でPKを外した。チームは後半追加タイムの2得点でビハインドをひっくり返す劇的勝利を収めたが、責任を痛感。試合後に号泣した。そこから中2日で迎えたナイジェリア戦。「みんながつなげてくれたブラジル戦だったので、切り替えて自分の中で臨んでこういう形で決められてうれしかった」と、仲間への感謝への思いが自身を突き動かした。
3試合目にしてようやくお目覚め。負けたら終わりの準々決勝は強敵米国と対戦が決まった。「次からが本当に1点の重みが格段に上がってくると思う。またそこでチームを助けられるように頑張りたいです」と力を込めた。
