<パリオリンピック(五輪):サッカー・ブラジル1-2日本>◇28日◇女子1次リーグC組◇パルク・デ・プランス競技場
なでしこジャパン(FIFAランク7位)が、後半追加タイムに19歳MF谷川萌々子(ローセンゴード)の2得点に絡む活躍で、ブラジル相手に劇的逆転勝利を収め、1次リーグ突破へ前進した。
池田太監督の采配が的中した。
前半追加タイムにはFW田中美南がPKをキャッチされ先制に失敗。さらに後半11分に失点した。2連敗か、と絶望的な雰囲気が漂いだした後半35分に谷川とFW千葉を投入。司令塔のMF長谷川を1列上げ攻撃のギアを上げた。
後半追加タイムに19歳が本領を発揮した。
谷川が、ペナルティーエリア内に進入したところで相手がハンドの反則。VAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)の判定でPKを獲得。キッカーは主将のDF熊谷。冷静に相手GKの逆をつく“コロコロ”PKをゴール右下に決めた。
さらに、試合終了間際にルーズボールを拾った谷川が、相手GKの位置を冷静に見極め、ゴールまで、約35メートルの距離から右足を振り抜いた。これが決まり逆転。土壇場で勝ち点3を奪った。
試合後、池田監督は「前半のチャンスもあったが、ハーフタイムに気持ちを切り替えて戦ってくれた。ビハインドになっても、チームで戦う狙いで逆転できて素晴らしかった」と振り返った。
交代選手の活躍に「交代した選手もしっかりやってくれた」。8月1日にナイジェリアと対戦する。