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【なでしこ】26日深夜スペインと初戦!復活した宮沢ひなたがパリで咲く


23年12月、日本プロスポーツ大賞授賞式典に車椅子で臨む宮沢

サッカー女子日本代表なでしこジャパンのパリオリンピック(五輪)での戦いが、幕を開ける。

開会式に先立ち、25日(日本時間26日午前0時キックオフ)の1次リーグ(L)初戦で、昨年の女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会王者スペインと対戦する。同W杯1次Lでは日本が4-0で大勝し、女王に唯一の黒星をつけた。その立役者が2得点を挙げたMF宮沢ひなた(24=マンチェスター・ユナイテッド)。大会得点王にも輝く活躍をみせたが、昨年12月に右足首を骨折。4カ月に及ぶリハビリを余儀なくされたが、ひと回り大きくなった姿で、再び大舞台のピッチに戻ってきた。

   ◇   ◇   ◇

ジェットコースターのような1年を経て、宮沢の初五輪がいよいよ始まる。昨年7月31日のW杯1次L第3戦。その後優勝まで駆け上がるスペイン相手に、鮮やかなカウンターから2発を決め、強烈なインパクトを残した。あれから329日-。舞台をフランスに移し“再現”を狙う。

「正直楽しみ。ワクワクしている方が強い。W杯では、自分たちが勝ったスペインが優勝した。勝ったのに優勝できなかった自分たちと、優勝したけど日本には負けているスペイン。次は本当に真剣勝負ですね」

続く第2戦で対するブラジルも、忘れられない相手だ。同12月の国際親善試合で対戦した際に右足首を骨折し、全治4カ月。プロ初の大けがに、直後は「孤独に感じるのかな、苦しいのかな」という思いがよぎった。それでも、復帰までのプログラムはチームの手厚いサポートや家族の支えで落ち込むことなく、「あっという間」だった。

しかし、復帰後に不安に襲われた。なかなかトップフォームまで状態が上がらず「このまま戻らないのかな、と頭によぎる時もありました」。今年4月のシービリーブス杯で代表復帰を果たしたが、6月のパリ五輪前最後の海外遠征ニュージーランド戦で存在感を示せなかった。本職ではないウイングバックでもテストされた。兄佳汰さんとの普段の試合の反省会はLINEだが、思わず「どうだったと思う?」と電話をかけた。周囲からは五輪メンバー入り当確とみられていたが、そこには弱気なW杯得点王の姿があった。

迎えた6月14日。発表されたパリ五輪メンバーの中に、その名前はあった。安堵(あんど)感を、闘志が上回った。懸命にトレーニングに励み、コンディションも上向き「一瞬のスピードが戻ってきた。みんなにもキレが戻ってきたね、と言われる。大会に合わせられてよかった」と表情に明るさも戻ってきた。

幼い頃からどちらかといえばパスが好き。仲間へのアシストが光る選手で、本来ゴールゲッターではないことを自覚している。だからこそ、得点王となっても「たまたまですよ」とてんぐになることは一切なかった。

W杯の思い出は、ゴールを挙げた喜びよりも準々決勝でスウェーデンに敗れた悔しさの方が大きい。実は同決勝トーナメント1回戦ノルウェー戦以来、ノーゴール。それでも焦燥感はない。「ゴールを奪えば波に乗る」ことは実感したが、「得点を取りたいと焦るのも自分の中で嫌なので、まずはその舞台を楽しんで。それがきっかけとしていい方向に持っていけたらいい」と見据える。原点は「楽しむ」こと。その先に、宮沢の完全復活、そして日本の躍進が待っている。

◆宮沢ひなた(みやざわ・ひなた)1999年(平11)11月28日、神奈川・南足柄市生まれ。3歳から向田サッカークラブで競技を始め、中学時代は星槎湘南大磯総合スポーツクラブに所属。星槎国際高に進み、18年に法大入学と並行して日テレ東京Vに加入。21年にマイナビ仙台に完全移籍。23年夏にマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に移籍した。代表では国際Aマッチ38試合9得点。160センチ、48キロ。

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