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セレッソ大阪の元日本代表MF香川真司(35)が、24日に大阪市のヤンマースタジアム長居で開催される古巣ドルトムントとの国際親善試合に臨む。
関係者によると、コンディション不良で最近は別メニュー調整していたが、時間制限を設けて出場する可能性が高いという。
ドイツ1部の強豪クラブには、香川が21歳で欧州に初挑戦した10年7月から、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍をはさみ、通算7シーズン在籍。リーグ2連覇などタイトル獲得の原動力になった。
「自分にとって大切なクラブであり、その経験は一生の財産」という香川は、開催の発表があった4月に「日本で戦えることが、本当に楽しみ」と喜んでいた。
ただ、お祭りムード一色ではない。
今季の香川はここまでリーグ戦24試合のうち、出場は9試合(1得点)にとどまる。5月11日のヴィッセル神戸戦を最後に、コンディション不良やチーム内で序列を落とし、出場機会がない。この約1カ月半での実戦は、ルヴァン杯と天皇杯の公式戦2試合だけだ。
12年半ぶりにJリーグへ復帰した昨季は、全34試合(2得点)に出場するほど絶対的存在だった。1年前のパリ・サンジェルマンとの親善試合では、決勝ゴールも奪った。
だが、今季は攻守でより強度の高いプレーが求められるC大阪で、思い通りのシーズンを送れていない。
今回対戦するドルトムントは、6月の欧州チャンピオンズリーグ(CL)で準優勝。新シーズンから指揮を執るドイツ生まれの元トルコ代表MFのヌリ・シャヒン監督(35)は、香川が最初にドルトムントに在籍した時の同僚。同クラブ下部組織出身でレジェンド的な存在だ。
クラブの公式SNSで、香川はシャヒン監督について「練習の初日から一番話しかけてくれ、当時からチームの中心選手だった。同年代として温かく迎え入れてくれた。当時から将来、監督になると思っていた」と、最大限のリスペクトを持って再会を果たす。
C大阪からドルトムントに移籍する半年前の09年12月、香川はC大阪の許可を得て、現地視察のためにドイツに渡った。その時に同行してくれたのが、当時C大阪コーチで現在は就任丸3年になる小菊昭雄監督(49)だった。
あれから15年近い時間が流れ、香川は小菊監督とともにドルトムントに立ち向かい、リーグ戦残り14試合に向けて、自らの力をアピールしなければいけない。
リーグ戦現在6位で、クラブ設立30周年の今季の目標に設定された初優勝へ、そして自らの輝きを取り戻すためにも、香川にとって大切な古巣戦になる。