【ボルドー（フランス）21日（日本時間22日）＝佐藤成】パリオリンピック（五輪）男子サッカー日本代表が1次リーグ初戦パラグアイ戦に向けて公式練習を行った。
フランス戦で何度も決定機を作られたチームは、守備時の横方向のスライドやチャレンジアンドカバーのトレーニングを積んでいる。副主将のDF西尾隆矢（23＝セレッソ大阪）は、「組織的な守備の穴をなくすというのは課題として出た。練習からリーダーシップとって、コーチングして、4人の距離感、チャレンジアンドカバーを意識している」と取り組みについて語った。
パラグアイの分析はまだ共有されていないというが「見た感じやっぱりシンプルに前に蹴ってきたり、パワーがある選手を置いて、ちょっとフィジカルが強い」とイメージを明かした。キーになるのは、1対1の局面で負けないことだ。「サッカーの本質で、監督もすごく言う。走り勝つとか球際とか、1対1負けないところはサッカーにおいてすごく大事」とチームでも意識は共有されている。フランス戦では内容で圧倒され、何度も決定機を作られながらも、最後まで体を張って1失点に抑えて同点に持ち込んだ。課題は修正しつつ、ある意味「成功体験」とも捉えられる強化試合で得た手応えを、本戦でも生かしていく。
