J1で首位に立つFC町田ゼルビアが、名古屋グランパス所属の日本代表MF相馬勇紀（27）を完全移籍で獲得することになった。両クラブ間で合意に達していることが、21日までに関係者の話で分かった。
相馬は23年1月にポルトガル1部カザピアに期限付き移籍し、この5月までプレー。32試合に出場して5得点3アシストと活躍したものの、買い取りオプションが行使されず6月末で退団。名古屋に復帰し、14日の柏戦でいきなりゴールを決めた。しかし20日の神戸戦はベンチメンバーから外れていた。
名古屋との契約は今季終了まで残っているため違約金が発生。相馬の市場価値は120万ユーロ（約2億円）とされる中、それを大きく上回る金額での買い取りとなる。
町田は、チームをけん引してきたパリオリンピック（五輪）代表FW平河悠（23）がイングランド2部ブリストル・シティーへ期限付き移籍。J1優勝に向けて平河の穴を埋める強力なサイドアタッカーの獲得が最優先とされていた中、22年ワールドカップ（W杯）カタール大会日本代表という金看板を持つ相馬の獲得に成功した。
湘南からレンタル移籍してきた元日本代表DF杉岡大暉に加え、国際Aマッチ14試合5得点の現役A代表選手まで町田入り。J1初昇格から1年目での優勝というJリーグ史上初の偉業に真っ向から挑む。
