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元G大阪スタッフが始めた「アスリート×ファッション」のインスタ投稿 選手の価値向上を目指す


※写真はイメージ

元Jリーグクラブスタッフが、インスタグラムでアスリートのライフスタイルを紹介する取り組みを始めて、7月1日で1周年を迎える。「#アスリートファッション」というタグを生み出して、さまざまなアスリートの私服やこだわりのアイテムを紹介している。フォロワーは7500人を超え、人気アカウントとなりつつある。

運用するのは、ガンバ大阪で運営担当だった川島洋斗さん(27)。沖縄県・石垣島の出身で、高校からG大阪の下部組織でプレーした。びわこ成蹊スポーツ大でもサッカーを続けたが、プロになることはかなわず、古巣にクラブスタッフとして戻った。

宇佐美貴史、遠藤保仁、井手口陽介(現ヴィッセル神戸)らトッププレーヤーとの関わりが、「アスリートファッション」のきっかけとなった。ホーム試合の運営を担う部署に配属されたため、試合前のロッカーなどで選手との交流が多かった。そんな日々を過ごしていてふと気づいた。「選手のユニホーム以外を見る機会ってないな」。アスリートとしての価値が最も高い現役時代に、その魅力をより発信する仕組みを作ろうと目を付けたのが、選手の「裏の顔」であるライフスタイルだった。

自身が元々ファッション好きだったこともあり、アスリートとファッションの掛け合わせでより多くのファンを取り込むイメージを膨らませた。

大好きなサッカー界を1度離れてから、温めていた「アスリートファッション」の計画を昨年スタートさせた。伝統あるクラブで働いている中で、「サッカーが無くなったときにどれだけ戦えるのか」と考えるようになった。試合の運営業務の一環で選手紹介の映像制作にも携わっていた頃、「プロモーションって面白いな」と感じ、広告代理店に転職した。どういう見せ方をすればより選手の魅力を発信できるのか。いつかサッカー界に還元するために異業種に飛び込んだ。そのノウハウを、インスタ投稿に活用している。

現役時代のプレースタイルさながら、地道な営業活動で裾野を広げている。「大声系センターバックでした」と笑って振り返るように、サッカーでは声と熱量を武器にDFラインを統率していたという。そんな特長をビジネスでも生かす。G大阪時代の人脈をフル活用するのではなく、インスタグラムのダイレクトメッセージ(DM)でコンタクトを取って私服のスナップショットを送ってもらっている。SNS上での無断転載が社会問題となっている中で、本人の許可取りを徹底している。

ユースの同期だったヴィッセル神戸DF初瀬亮(26)らは初期から協力してくれたが、日本代表DF橋岡大樹(25=ルートン)、U-23日本代表候補MF山田楓喜(22=東京ヴェルディ)らはDM経由で掲載にこぎ着けた。サッカーだけでなく、ボートレーサーやサーファー、ハンドボール選手、バレーボール選手、ラグビー選手と競技の幅が広がり続けている。

スポーツの可能性に期待している。「プロサッカー選手は自分が憧れていた存在。最前線で競技をプレーできるのは簡単なことではない。その人たちをめがけて3~4万人のファン、サポーターが休みを削って喜怒哀楽を訴える。ものすごい熱量を持ってきてくれるコンテンツだと思いました」。現場にいたことで、身をもって体感した。

アスリートへのリスペクトも尽きない。選手のオフの姿を間近でみて「サッカー選手の前に人なんだな」と気づいた。そのバラエティーに富んだパーソナリティーを発信し続けたい。そうすることで、アスリートの価値を高めたい。「アスリートファッション」の投稿を1年間続け、コンテンツの拡充も視野に入ってきた。「インタビュー記事とか、動画制作とか。ライフスタイルという大きな枠組みの中で好きな音楽とか好きなカフェとかいろいろな領域に入って行けたら」。想像は膨らむばかりだ。【佐藤成】

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