<明治安田J1:C大阪2-1名古屋>◇第21節◇30日◇ヨドコウ
セレッソ大阪のFW奥埜博亮(34)が、J1通算300試合出場を達成した。Jリーグ32年の歴史で通算139人目。8月に35歳となるプロ13年目は、地道に実績を築いて大台の数字に届いた。
「あまり実感がありません。300試合は、自分だけの力ではない」
謙虚に喜んだベテランは試合直前、この記録を祝福され、夫人、長女と並んで記念撮影した。
「以前の250試合出場の時は、まだ、子どもが生まれていなかった」と感慨深い様子で、歴史を感じるかという問いに「そうですね」と、笑顔で首を縦に振った。
開幕から全21試合に先発する奥埜は、今はボランチで攻守のバランスをとる。それでも3列目からの攻め上がりは鋭い。
1-0で迎えた後半10分、MFルーカス・フェルナンデスのクロスに、左足を振り抜くが、ゴール右外に数十センチ外れた。決めればベガルタ仙台時代の15年からJ1で10年連続のゴールだったが、今季初得点は次節以降にお預けだ。
「今後も(ゴールに)かかわっていけるようにしたい」というベテランは、チームの5位浮上に「僕たちは順位的にも、1つ1つ、勝ち点を積み重ねていかないといけない立場。次もいい準備をしたい」と、気持ちを引き締めていた。