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【阪神】村上頌樹プロ初毎回11Kも完封逃がし「悔しい登板」 励みになった岡田監督の言葉


阪神対中日 1回表中日1死一、二塁、村上は細川を空振り三振に仕留める(撮影・上山淳一)

<阪神8-1中日>◇27日◇甲子園

阪神村上頌樹投手(26)に笑顔はない。約2カ月ぶりの3勝目。それでもお立ち台では完封を逃した悔しさをにじませた。

「ちょっとヒーローに呼ばれているのが恥ずかしいです」

9回1死から細川、石川昂、福永に3連打を許し、1点を失ったところで降板。8得点に守られ、完封を期待されて送り出された最終回だっただけに、表情がくもった。8回1/3を8安打1失点で、毎回となる11奪三振は自己最多。こちらも自己最多となる133球の熱投にも「ほんとに悔しい登板になりました」。昨季のリーグMVP右腕は納得できなかった。

高みを目指しているから、そう思える。昨年の日本シリーズの第6戦で、当時オリックスの山本由伸(現ドジャース)に投げ負けた。オフの表彰式では隣同士になることもあった。圧倒的なオーラに「MVPにはなれたけど、僕なんてまだまだ…」と痛感。すでに8勝の才木に週頭火曜日のマウンドを譲ったが「まだまだ巻き返せる」と前を向く。木曜日の先発で4月30日広島戦以来、自身7試合ぶりの白星をつかんだ。

勝てなかった約2カ月間、岡田監督の言葉が励みになった。負けが込んでも、投手コーチを通じて「そこまで悪いと思ってないから。また投げさせる」と背中を押してもらえた。「自信を持てました。結果で返していけるようにしないと」。そう胸に刻んだ。岡田監督のもとで才能を開花させた男が、監督通算700勝をプレゼントしてみせた。

指揮官からは「去年の良い時に戻ってるよ、はっきり言うて。今日の0-0は全然心配してなかった」とたたえられた。お立ち台では智弁学園(奈良)の後輩前川に「頌樹さんが点を取られるかなと思ったので、もうちょっと取りたいと思いました」とイジられ笑顔。先輩は「打ってくれればなんでもいいです」と寛大だ。25日に誕生日を迎え、26歳初勝利。ここから逆襲する。【中野椋】

▼阪神村上はプロ入り初の毎回奪三振をマークした。阪神投手の毎回奪三振は15年5月20日巨人戦の藤浪晋太郎以来で8人目(12度目)。このうち完投せずに記録したのは、81年6月8日巨人戦の江本孟紀(8回1/3)以来43年ぶりになる。また、村上の11奪三振は自己最多。これまでの1試合最多は23年4月22日、24年4月16日巨人戦(甲子園)での10奪三振だった。さらに、球数も24年5月14日中日戦(豊橋)での130球を上回り、自己最多の133球を投じた。

▽阪神安藤投手コーチ(村上に)「これまでの投球と比べても今日は全部が良かった。最後は少しバテましたね。130超えて」

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