<DeNA-巨人>◇27日◇横浜
試合前だった。巨人のベンチ前の円陣で、笑い声がこだました。輪の中心にいる萩尾匡也外野手(23)が“ご褒美”を用意していた。「あのお米食べたいなと思いまして。今日はMVPにはこちらを贈呈させていただきます」と背後から新潟県産コシヒカリ2キロを取りだした。新潟決戦だった25日DeNA戦から移動日を挟み、中1日の一戦。「お米を狙って、打って打って打ちまくりましょう」と盛り上げた。
バットで先制点を呼び込んだのは、3試合連続「5番一塁」でスタメン出場の大城卓三捕手(31)だった。2回先頭、DeNA平良の128キロスライダーを捉え、右翼席に運んだ。「入ってきた甘い球をコンパクトに振り抜けました」と、6日ロッテ戦以来の2号ソロで試合を動かした。守備では捕手から景色が変わり、不慣れな一塁をこなす。5月には2軍再調整も経験。新たな位置で不調を脱し、3戦連続の長打となった。