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夏初Vから20年、駒大苫小牧初戦突破 今の選手にも伝わる覇者のプライドと思い/南北海道


駒大苫小牧対北海道栄 駒大苫小牧の佐々木監督は選手たちのプレーを見つめる(撮影・中島洋尚)

<高校野球南北海道大会室蘭地区予選:駒大苫小牧5-0北海道栄>◇25日◇2回戦◇とましんスタジアム

室蘭地区で、2004年(平16)夏の甲子園初優勝から20年目の駒大苫小牧が5-0で北海道栄を下し、初戦を突破した。投げては3投手が無失点リレー。打っては先制、中押し、ダメ押しと理想的な攻撃で、12年連続28度目の南大会進出へ王手をかけた。苫小牧中央は先発全員の14安打で8点を奪って北海道大谷室蘭を退けた。この日、新たに空知と旭川の2地区が開幕した。

   ◇   ◇   ◇

駒大苫小牧の佐々木孝介監督(37)に、迷いはなかった。5-0で迎えた9回の守り。2番手の左腕・寺田七将(ななと)(2年)が、2死走者なしから突如3連打を浴びて満塁になったところで、すかさず動いた。右翼を守っていた右腕の大原虎柴(こしば、3年)をマウンドへ。大原が2球で試合を締めると、指揮官は軽くうなずいた。3投手の継投で、昨夏の南大会準V校を封じた。

「自分の心の中には“20年前(の全国優勝)”っていうのは、個人的にあります」。試合後の佐々木監督が遠い目で言った。決勝戦で済美(愛媛)を破り、北海道に初めて優勝旗を持ち帰った。あれから20年。母校の監督に就任してから、まもなく15年になる。甲子園での采配は14年センバツで1度経験したものの、夏は、まだない。チームとしても、07年を最後に遠ざかっている。

覇者のプライドと思いは、今の選手にも伝わっている。先発した横手投げ右腕エース辻健介(3年)は「北海道で日本一になれるのはこのチームだけ」と入学。04年夏の甲子園決勝で、元日本ハム鵜久森淳志さん(37)の飛球を、当時主将だった佐々木監督が捕って試合終了したシーンを動画で見て「(練習で)やってきたことが(試合に)出るんだな」と痛感した。この日、5回まで散発3安打無失点でエースの役割を全うした。

遠く離れた神宮球場では、佐々木監督の母校で、高校時代の恩師・香田誉士史(よしふみ)監督(53)率いる駒大が、東都大学リーグの1、2部入れ替え戦に臨み、1部残留に王手をかけた。佐々木監督は「『僕も負けねえぞ』っていう気持ち」。次は強豪の苫小牧中央と、南大会出場を懸けて争う。「全国優勝した時も(室蘭地区の)決勝でセンバツ帰りの鵡川と当たっています。自分らの野球は変わらない」。激戦ブロックを制して聖地を目指す。【中島洋尚】

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