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【オイシックス】元中日、DeNA左腕・笠原祥太郎 地元新潟でほろ苦い再デビュー3失点敗戦


オイシックス対楽天 力投する初先発のオイシックス笠原(撮影・斎藤慎一郎)

<イースタン・リーグ:オイシックス5-12楽天>◇22日◇長岡市悠久山球場

ほろ苦いデビューだった。オイシックスでの初登板が初先発となった元中日、DeNAの笠原祥太郎投手(29)は、3回3安打3失点と、初戦を白星で飾れなかった。チームも5-12で敗れ、敗戦投手に。それでも地元新潟のチームで再出発を果たした左腕を見ようと集まった観客は2238人。ファンの温かさにも触れ、巻き返しを誓った。

  ◇  ◇  ◇   

マウンドをおりる笠原に観客は大きな拍手をした。3回表、2安打で2点を失った。なおも2死二塁。楽天の4番黒川を左飛に抑えて切り抜ける。安堵(あんど)したように捕手の片野優羽(19)と会話をしながらベンチに戻る途中、拍手は鳴りやまなかった。

「思ったより緊張した」。オイシックスでの初マウンドは3回で終えた。51球を投げ、3安打3失点。初回に楽天山田の三塁打を皮切りに1点を失った。「ストライクを先行できなかった。採点は20点」と自己評価は厳しい。中日時代から生命線だった直球とチェンジアップの制球が乱れた。それでも「カーブは抜けずに投げられた」と一定の手応えもあった。

17日に台湾プロ野球の台鋼ホークスからの移籍が発表され、20日に入団会見。その席で橋上秀樹監督(58)から22日楽天戦での先発デビューが公表された。笠原も準備を進めていた。20日は30球ほど投げ込んだ。13日にチームに合流し、先発を告げられていた。橋上監督は「状態を確認したかった。球数よりも一回りくらいと考えていた」と狙いを話した。「このままアタマで固定する」と次戦以降も先発で使う意向を示した。

笠原も「しっかり投げ込まないと。次はストライク先行で」。新潟での試合は新潟医療福祉大4年だった16年10月9日、ハードオフ新潟で行われた関甲新学生野球秋季リーグの作新学院大戦以来。その秋のドラフトで中日に4位で指名された。経験を積んで8年ぶりに戻った地元。「観客席を埋められたら」。そのためにも、次戦はファンに自身の初勝利を届ける。【斎藤慎一郎】

◆笠原祥太郎(かさはら・しょうたろう)1995年(平7)3月17日生まれ、新潟県出身。新津-新潟医療福祉大を経て16年4位で中日入団。17年9月18日巨人戦でプロ初勝利。18年の日米野球では日本代表に初選出。19年DeNA戦で開幕投手。22年の第1回現役ドラフトでDeNAに移籍。23年に戦力外を受け、24年からは台湾プロ野球の台鋼ホークスに入団し、同年6月に支配下登録抹消で退団した。NPB通算56試合登板11勝15敗、防御率4・44。178センチ、85キロ。左投げ左打ち。

○…オイシックスの球団アンバサダーを務めるNGT48の真下華穂(24)が始球式を行った。投球がワンバウンドになると、照れ笑いしながら一礼してマウンドをおりた。始球式は通算4度目で悠久山球場では初。30日でグループを卒業、芸能界を引退するため、これが同球場で最初で最後の登板だった。「胸がいっぱいになった」としみじみ。始球式前には卒業セレモニーも行われ、橋上監督から花束を贈呈された。「セレモニーをやっていただけるなんて。本当にうれしかったです」。これで公演以外の仕事はすべて終了した。

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