「君の名は。」聖地でスカウト陣の視線を浴びる「彼の名は？」諏訪清陵144キロ右腕に注目／長野

今秋ドラフト候補に挙がる諏訪清陵・岩井柊弥投手（撮影・金子真仁）

全国高校野球長野大会の組み合わせ抽選会が22日、塩尻市内で行われ、諏訪清陵はシード校の小諸商との初戦が決まった。恐れはない。諏訪清陵には多くのプロ球団から視線を浴びる最速144キロ右腕がいるから。3年生の彼の名は、岩井柊弥（しゅうや）－。

抽選結果は気にしない。「自分がいかにベストで持って行けるか」に意識を傾ける。スカウト陣も気にしない。「変にてんぐになったりせず、うまく刺激として捉えられたら」。彗星（すいせい）のごとく現れた右腕は落ち着いている。

信州の青空を映す湖が好きだ。学校そばの諏訪湖は人気映画「君の名は。」の舞台のモデルとされる。「やっぱり諏訪が舞台なので」と誇らしい。自分の力で、主人公のように地元を離れるまであと少し。「上京に憧れはありますけど、ちょくちょく戻ってはきたいですね」と未来を描く。

直球以外にカットボールなど4つの変化球を使う。「相当練習しました」と球種の“入れ替わってる”も問題なし。あとは相手を圧倒して「俺の名は」とアピールするのみ。「記事に出ると、教科ごとに先生に言われるんですよ～」。照れ屋でもある。【金子真仁】