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【日本ハム】交流戦MVP水谷瞬2安打3打点「野球は怖いなって」9回2死から起死回生同点打


交流戦MVPを獲得し喜ぶ日本ハム水谷(撮影・黒川智章)

<日本ハム9-9楽天>◇21日◇エスコンフィールド

ここから真価を発揮する。交流戦でMVPに輝いた日本ハム水谷瞬外野手(23)が、リーグ戦再開初戦から2安打3打点と大爆発した。まずは3点を追う3回に左前へ2点適時打。そして、1点を追う土壇場の9回2死二塁で起死回生の同点中越え適時三塁打を放った。セ界相手に史上最高打率で首位打者に輝いた交流戦の勢いそのままに、リーグ戦でもっと大暴れする。チームは3試合連続の延長戦を戦った末に引き分けた。

    ◇    ◇    ◇

感情を爆発させた。1点を追う9回2死二塁。相手失策で回った好機に、水谷は思った。「野球は怖いなって、あらためて思わされました」。清宮の投ゴロを見て、ネクストバッターズサークルから、最初はベンチへ引き返そうと思った。「一応、見届けてと思って」と足を止めると、則本が暴投(記録は失策)。気を引き締め直して、集中力MAXで打席へ向かった。そして、初球をたたいた。「一打で同点だとか考えすぎずにいけたから、素直に初球からアプローチできた」。同点中越え適時三塁打。塁上で雄たけびを上げた。

自らにプレッシャーをかけて臨んだ試合だった。試合前の交流戦MVP受賞会見で「交流戦だけだったって言われたくない」と言った。前年まで1軍未出場の選手が交流戦最高打率で首位打者に輝いた。前例のない大ブレーク劇はあくまで通過点。リーグ戦再開と同時に入れ直した気合は、3回の打球にも乗っていた。3点を追う3回にも左前へ2点適時打。「なんとかランナーをかえす思いで打席に入りました」と反撃の起点にもなった。

新庄監督にはMVP受賞を「誰のおかげ?」と冗談交じりに聞かれたという。水谷は「なんて言おうかなと思ったんですけど…」と考えて「こう小さく」と自分の胸を指さしたという。交流戦の大活躍がフロックではないことを証明する日々はここからだ。賞金200万円は母に贈ると決めた、推定年俸560万円の現役ドラフト2期生は「いきなり3三振したら、明日(球場に)来れんすからね」と幸先よくリスタートを切った。【木下大輔】

▼日本ハム-楽天戦は7回にレイエス、8回にフランコが満塁弾。両チーム満塁本塁打の応酬は、23年7月4日楽天-オリックス戦で頓宮(オリックス)と浅村(楽天)が記録して以来17度目(パ7度目、セ9度、交流戦1度)。外国人同士の応酬は今回が初めて。

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