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【西武】育成ルーキー金子功児が球友のドラフト候補捕手と「対決」 盗塁成功しての意外な感想が


西武金子功(左)と高校、BCリーグのチームメートだったBC武蔵・町田捕手(撮影・金子真仁)

<交流戦:西武3軍2-2BCリーグ選抜>◇20日◇甲府市・山日YBS球場

西武の育成ルーキー、金子功児内野手(20)がいつもとは少しだけ違う心持ちで、試合に臨んだ。

BCリーグ選抜戦に途中出場し、相手バッテリーは古巣の埼玉武蔵ヒートベアーズの2人だった。

特に捕手は、光明相模原(神奈川)時代からチームメートだった町田隼乙捕手(21)だ。「よろしくお願いします」。大事な試合中、もちろん1人の対戦相手として向き合い、淡々とした言葉に徹する。

仲間たちよりひと足早くNPBに選ばれた。だからといって特別感には浸らない。

「自分も独立リーグ入って、ずっといい思いがあったわけじゃなくて。結構きつい時もあって。だからこそ、そう簡単には抑えられないぞって気持ちで入りました」

スライダーを見事に流し打ち。BCリーグ関係者が「振りに行く時に後ろが小さくなった」と驚く進化をしっかり見せた。

打席では勝ち、そして自慢の足で走るか。何球かタイミングを計り、最後に走った。ユニホームを脱げば友人同士の、町田との勝負。二盗はセーフだった。もちろん、うれしい。でも金子は意外な感想を口にした。

「刺してほしかったですね」

今秋ドラフト候補に挙げられる友のことは「スイングもバッティングも良くなっていると思います」と認め「ぜひ町田をどんどん取り上げてください!」と記者に売り込むほどだ。来年、NPBで戦いたい。そんな思いがあるからこそ、刺してほしかった-。

厳しい世界だと知っている。育成指名の同期入団、奥村光一外野手(24)がさっそく支配下登録を勝ち取っている。「本当、刺激になります。いい1年にできるよう、もっと頑張らないといけないです」。

さっそく2軍でも結果を残し始め、将来の二遊間候補として期待は大きい。もっと大きくなって、いつか友とNPBの1軍で。そんな夢を描く。【金子真仁】

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