![](https://image.kingsoft.jp/starthome/nikkansports/2024-06-20/90c09b359ffe3f8fdb9eb35dda8aed95_lg.jpg)
なぜ日本一をつかめたのかを思い出せ! 阪神岡田彰布監督(66)が低調打線打破へ大号令をかけた。「今までが悪すぎた分な、みんなどんだけ、仕切り直しというか、修正できるかいうことやんか」。7勝11敗の借金4に終わった交流戦も得点力不足に苦しんだ。だがセ界との再対決を新たな開幕と位置付け、反省も踏まえて再出発を切る。
岡田監督が何度も繰り返したのは「普通」という言葉だった。「普通にできるかどうかやん。普通の姿がないからのう。そういうのは淡泊に見えるよな。今まではもっと粘って塁に出ようという姿があったのが、今はないとか、な」。当たり前を徹底する大切さをいま一度説いた。
日本一まで登り詰めた昨年は、両リーグトップの494四球を選び、簡単には終わらない打線で相手の脅威となった。「去年もめちゃくちゃチーム打率が良くて勝ったわけじゃないやんか(2割4分7厘でリーグ3位)。フォアボールにせよ、ランナーを進めるとか、次の塁に当たり前のように行くとか、できているからいい結果が出るわけであって」。昨年1試合平均で3・5個を得た四球は今季、3・2に減少。チーム打率がリーグ最低の2割2分に沈む今こそ、昨季の戦い方を思い出せば、得点増につながると指摘した。
オールスターまであと26試合。指揮官はここを1つの区切りとした。「オールスターまでにある程度、形というか、みんながやることを去年に近いぐらいの、そういう役割をできるかどうかやろな。自分の姿を取り戻せるかやろな」。それぞれが役割を果たし、頂点をつかんだ猛虎復活を目指す。【磯綾乃】