日本サッカー協会(JFA)審判委員会は19日、千葉市内でレフェリーブリーフィングを開催し、天皇杯2回戦の町田ゼルビア-筑波大に言及した。
同戦は筑波大がJ1を相手にジャイアントキリング(大番狂わせ)を果たしたが、町田に負傷者が続出。試合後、黒田監督が「ケガ人が4人出ましたけど、3人に関しては、全てレイトタックル。カードも出ず、ほとんどジャッジされず、フラストレーションがずっと拭えないまま、最後まで行ったなというジャッジのレベルだった。憤りを覚える」などと、判定に苦言を呈していた。
扇谷健司審判委員長は「大ケガをしたのは残念」としながら、「レフェリーのコントロールがイコール骨折、という確定的なものがないというのはご理解いただきたい」と語った。
町田から質問状が出ていることは認めつつ「我々も町田のクラブと適切な対応を取っている。これ以上お話しすることはない」と言及を避けた。
キックオフ直後に町田MF高橋が筑波大DF池谷に激しくタックルし、これがノーカードとなったことで試合が荒れたのでは、という意見が一部では寄せられたが「正直、1つのタックルだけ基準なんて決められない」と否定した。