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花巻東が4強入り 3番藤原凛人が先制打含む2本の三塁打「野手陣は得点力を上げていきたい」


秋田商対花巻東 1回裏、先制の左越え適時三塁打を放ち、ベース上でベンチに向け笑顔を見せる花巻東・藤原(撮影・木村有優)

<春季高校野球東北大会:花巻東8-4秋田商>◇15日◇準々決勝◇宮城・仙台市民球場ほか

花巻東(岩手1位)が秋田商(秋田2位)を破り、4強に駒を進めた。準決勝は17日に花巻東-青森山田、弘前学院聖愛-盛岡大付で行われる。

3番藤原凛人外野手(3年)が、試合を動かした。1回1死三塁で先制の左越え適時三塁打。さらに5-2の7回にも「ランナー無しだったのでとにかく思いっきり振ろうと思った」と2死から内角直球を捉え右翼線へ三塁打。チャンスメークし2点追加の起点となった。

打力がないからこそコツコツと。昨年は佐々木麟太郎内野手(米スタンフォード大)や千葉柚樹内野手(筑波大)ら強打者ぞろいだったが、今年は打力が低いという。だからこそ足や小技を絡めて勝負する。この試合では6盗塁を決め、7回には重盗で本盗も決めた。「チームとしても打力は高くなく、自分も長打を打つタイプではない。状況に応じて対応する力が求められていると思う」とさまざまな形で得点を奪う。

岩手県大会では不調だった。「バットに全然当たらず大会を通して1安打だった」。当てに行く意識が強すぎて前に突っ込んでしまい、打席では自分のスイングをできなかったという。そこから後ろへの重心を意識し、これが功を奏した。「今は投手頼みになっているので、野手陣は得点力を上げていきたい」と攻守でのレベルアップを目指す。【木村有優】

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