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関西学生V関学大スローガンは「Y.A.R.O.(やろう)」阪神「A.R.E.(アレ)」参照


優勝を決めた関学大ナインに胴上げされる本庶監督(撮影・古財稜明)

<関西学生野球春季リーグ:関学大4-1同大>◇20日◇第7節3回戦◇南港中央

関学大が6季ぶり16度目のリーグ優勝を決めた。広島黒原を擁した21年春以来3年ぶりの王座奪還。歓喜の涙を流した本荘雅章監督(52)は目を充血させながら「ホッとしました」と胸をなで下ろした。開幕節でエース中西真三郎投手(4年=関西学院)が故障離脱するなどのアクシデントがあったが、チーム一丸となって壁を乗り越えた。指揮官は「きつかったのがすごくあった。(優勝は)ちょっと想像できなかったです」と本音をこぼした。

大一番で先発した新エース候補の最速144キロ左腕、飯田泰成投手(2年=春日)が大役を果たした。同大打線を8回まで無失点に封じ、9回に1点を失ったが完投で大学初勝利を手にした。打線は初回に先制し、3回には1死一、二塁から2番杉本瞬外野手(3年=関大北陽)の左中間を破る2点適時二塁打をマーク。さらに6回2死から馬場和輝内野手(4年=鶴岡東)がダメ押しの左越えソロを放ち、リードを広げた。

今季のスローガンに「Y.A.R.O.(やろう)」を掲げ、チームが1つになった。昨年18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一を成し遂げた同じ兵庫・西宮市が拠点の阪神のスローガン「A.R.E.(アレ)」を参考に、ムードメーカーの住本遼馬捕手(4年=三木)が発案した。住本は「人に『やれ』って言うんじゃなくて、『みんなでやろう』とか、そういう周りを巻き込んですることを大切にした」と明かした。

それぞれの頭文字の意味は4年生を中心に全体で考えたという。「Youth!」は「若く溌刺と」、「Aggression!」は「積極的に」、「Respect!」は「自己と仲間、環境を大切に思い、敬いの気持ちを持って何事にも取り組む」、「One!」は「優勝を目指す」という思いが込められた。

主将の小川将信内野手(4年=筑陽学園)はエース中西の離脱にも「『野手が引っ張ったろう』とか、『やってきたことを信じて“やろう”』という風に、プラスな発言が多く出ていた。スローガンに思いが詰まってる」。スター不在のチームだったが、リーグ期間中には日替わりヒーローが続出した。9勝中4勝がサヨナラ勝利と抜群の勝負強さを発揮し、ライバル校をはねのけていった。

くしくも5月20日は4年生が高校3年時に新型コロナウイルス感染拡大の影響で夏の甲子園大会が中止となった日だった。小川は「どうしようもなかったんですけど、大学で何とか全国の舞台に行きたいなって、そういう思いでやってきました」。高校時代に悔しさを味わったナインが奮起し、4年後の同日に6月10日開幕の全日本大学選手権(神宮、東京ドーム)行きの切符をつかみ取った。

11日に東京新大学リーグ王者の共栄大との1回戦(神宮)に臨む。本荘監督は「(関西学生野球)連盟の代表で行くので、ちゃんと責任果たせるように準備したい」と引き締めた。第1回大会(1952年)、第8回大会(1959年)の準優勝を超える悲願の初優勝を目指す。【古財稜明】

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