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センバツ出場・学法石川が大勝発進、大栄利哉「三刀流」完全復活「夏は自分が連れて行く気持ち」


学法石川対会津工 打っては先制の右前適時打を含む2安打1打点4出塁と存在感を見せた学法石川・大栄(撮影・濱本神威)

<高校野球春季福島大会:学法石川15-4会津工>◇19日◇2回戦◇福島・あいづ球場ほか

「三刀流」の大黒柱が、完全復活を果たした。学法石川の大栄(おおさかえ)利哉捕手(2年)が投手として先発し2回無安打投球で、3回からは本職の捕手で3投手を好リード。4番としては先制打を含め2安打1打点をマーク。2月の大けがで今春センバツは代打で三邪飛のみに終わったが、攻守で復調ぶりを示して会津工に15-4の7回コールド勝ちに貢献した。

   ◇   ◇   ◇

大栄が「投げる」「捕る」「打つ」の3本の刀で、相手を切り裂いた。投げては1、2回をパーフェクトピッチング。3つの三振を奪って流れをつくると、3回からは捕手として試合を優位に進めた。打っては、初回2死二塁で右前への先制適時打。3、4打席目は相手失策を誘う鋭い当たりで出塁し、5打席目には左安打。甲子園で見せられなかった「三刀流」を存分に振るった。

センバツ開幕3週間前の2月26日、自転車で登校中に強風にあおられ転倒。左足の靱帯(じんたい)損傷、一部断裂、腓骨(ひこつ)骨折の大けがを負った。センバツ出場が危ぶまれたが、初戦の健大高崎(群馬)戦では、5番から始まる9回の攻撃で、8番打者として代打出場。仲間が大栄の打席までつないでくれた。試合後には「景色も最高で、また戻ってきたいという気持ちになった。夏は自分が(チームを)甲子園に連れて行くぞという気持ちでやっていきたい」と誓った。かけがえのない経験とともに、悔しさも残った。

4月中旬から捕手ができるようになり、同下旬から練習に全力で取り組めるようになった。この日の投球内容には「自信になりました」と納得の表情。本職では「投手の制球にばらつきがあった中で、自分も前かがみになって、面が小さく見えてしまっていた。胸を張ってしっかり大きく見せられたらなと思います」と反省を忘れなかった。

次戦は22日、東日大昌平と対戦する。大栄は「本当にいろんな人の支えがあって復活できた。これからの試合も感謝の気持ちを持ちながらやっていきたいです」と気持ちを新たにした。夏の甲子園に戻るため、復活の春に刀を研ぎ澄ます。【濱本神威】

◆大栄利哉(おおさかえ・としや)2007年(平19)4月23日生まれ。福島県いわき市出身。石川義塾中では軟式野球部でプレー。背番号「2」で本職は捕手だが、昨秋の東北大会では20回を投げて2失点で、防御率0・90をマーク。最速は143キロ。二塁送球タイムは1・81秒。176センチ、81キロ。右投げ左打ち。

○…19安打15得点で大勝スタートした学法石川だが、浮かれる様子はなかった。5回裏に四球や失策が絡み2失点。大量リードに浮足立つ瞬間こそあったが、佐々木順一朗監督(64)からの「やることやらないと負けるよ」という一声でチームが引き締まった。4安打6打点と打撃でチームをけん引した岸波璃空内野手(3年)は「1戦1戦謙虚に戦って行きたい」と決意を新たにした。

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