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苦戦続く小林陵侑=スーツ規定変更も影響か―W杯ジャンプ男子


 【ビショフスホーフェン(オーストリア)時事】ノルディックスキーのジャンプ男子で伝統のジャンプ週間は6日、オーストリアのビショフスホーフェンで最終第4戦が行われ、小林陵侑(土屋ホーム)は17位にとどまり、総合2連覇を逃した。今季のワールドカップ(W杯)は7位が最高で、苦戦が続いている。  W杯を兼ねた4戦で争われ、小林陵は第1戦から15位、19位と振るわず、第3戦は30人による2回目に進めなかった。3連勝した昨季とは対照的な結果に「むかつく。トップ10と思っている時点で終わっている」。自身の控えめな目標、ふがいない成績にいら立ちを隠さなかった。  昨季は北京五輪の個人ノーマルヒルで金メダル。W杯で総合優勝も達成した。しかし、オフはイベント出演など競技外で多忙を極め、「練習量は満足いくほどできていない」と打ち明ける。日本の作山憲斗コーチは、体づくりが不十分な影響が助走に表れていると分析。「ポジションが安定せず、ジャンプ台が変わるごとに技術的に悩んでしまう部分がある」と話す。  日本チーム全体が不調の一因として、スーツの規定変更への対応の遅れを指摘する声も上がっている。今季、男子のスーツと体のゆとりは従来の1~3センチから2~4センチに変更され、測定方法も変わった。風を最大限受けられるように、強豪国は担当者がチームに同行してスーツの微調整をしているが、日本は女子や複合と兼任でジャンプ週間は不在だった。  小林陵は2月下旬に開幕する世界選手権で「表彰台に乗りたい」と大飛躍を思い描く。残り約1カ月半。不振脱却の糸口をつかみたい。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ジャンプ週間最終戦を17位で終え、取材に応じる小林陵侑=6日、オーストリア・ビショフスホーフェン
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