不破、日本代表見据え駅伝回避＝拓大監督「リセットが必要」―陸上女子

　拓大女子陸上部の五十嵐利治監督は２９日、静岡県富士市で取材に応じ、注目選手の不破聖衣来が３０日の全日本大学女子選抜駅伝（静岡）への出場を回避したことについて「体を一度リセットさせて、来春以降の大会にいい状態で臨めるのが一番」と説明した。２０２３年の世界選手権や２４年パリ五輪の代表争いを見据えて判断したという。　 　１万メートルで日本歴代３位の記録を持つ１９歳の不破は、前回の選抜駅伝で１年生ながら最長区間の５区に起用され、１０人を抜いて区間新記録をマーク。今年は１０月の全日本大学女子駅伝の５区で区間賞の走りを見せたものの、本調子ではない状態が続いていた。五十嵐監督は「今の状態なら（欠場して）次に向けてやっていきたいと思う、と言ったら（不破も）『それでやっていきたい』ということなので」と語った。 　同監督は「不破を使わないのは（戦力）ダウンだが、この大会だけを見ているわけではない」として、不破が最終学年となる２４年度には駅伝で大学日本一を狙う考えも明らかにした。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕不破聖衣来選手