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満身創痍で守備に隙=力尽きたモロッコ―W杯サッカー


 モロッコは準決勝に勝ち進むまでわずか1失点。鉄壁の守りで快進撃を見せていたが、「フランスはタレントがそろっていて、とても強かった」とGKブヌ。決勝への壁は高く、前回覇者の前に散った。  エムバペ、デンベレの両サイドアタッカーを警戒してのことだろう。4バックから3バックに切り替えて臨んだが、皮肉にも一瞬の隙が生じて中央を突かれ、開始5分で先制を許した。その後には、主将のDFサイスが負傷交代するアクシデント。悪いことが重なった。  「われわれは故障者が多く、疲労もあった」とレグラギ監督。準々決勝までボール保持率は20~30%台と守備に追われる時間が多く、6戦目にしてその代償を払うことになった。試合直前にも負傷者が出て先発を急きょ入れ替えるなど、満身創痍(そうい)の状態だった。  ただ、攻撃陣は後半に見せ場をつくって奮闘。一方的な敗戦ではなく、フランスと堂々と渡り合える確かな力を示した。アフリカ勢初の4強入りを果たす歴史も刻んだ。  サイスが「今回の経験は将来の大きな糧となる。顔を上げていく」と言えば、指揮官も「モロッコ、アフリカのいいイメージを見せられた。世界のトップでやれる可能性を示せた」。互いに胸を張った。 (アルホル時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕フランスに敗れ、引き揚げるモロッコの選手たち=14日、アルホル
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