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堅守光ったフランス=初の無失点、増す安定感―W杯サッカー


 危ない場面は何度もあった。フランスは1点リードの後半、モロッコの反撃を受ける。同12分には自陣をサイドから崩され、ゴールに迫られた。最後にカバーに入ったのはFWのグリーズマン。自分の持ち場を離れ、危機を救った。  リードを2点に広げて迎えた終盤、モロッコの捨て身の攻撃を受けた。終了間際には深く攻め込まれる場面もあったが、ゴールラインぎりぎりで今度はクンデがクリア。「陣形をコンパクトに保つことができた。勝ったのは当然だ」とチュアメニ。自身も中盤でピンチの芽を摘み、胸を張った。  センターバックのウパメカノ、屈強な体を生かしたボール奪取が光る中盤のラビオが体調不良で欠場。控え中心で臨んだチュニジアとの1次リーグ最終戦以外は先発メンバーだった主力を欠いたが、代役のコナテとフォファナが穴を埋めた。全員が豊富な運動量でプレスをかけ、自由にパスをつながせなかった。  失点数の多さを得点力でカバーしてきたが、今大会6試合目で初めて無失点に抑え、アルゼンチンとの決勝へ弾みがつきそうな白星となった。デシャン監督は「難しい時間帯もあったが、選手がよく戦ってくれた」と満足そう。堅守が持ち味のモロッコのお株を奪う戦いぶり。王者が安定感を増してきた。 (アルホル時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、FKのボールに飛び込むモロッコのヤミク(左から2人目)とディフェンスするフランスのコナテ(左端)、バラン(左から3人目)、GKロリス(右端)=14日、アルホル 〔写真説明〕前半、競り合うモロッコのハキミ(左)とフランスのフォファナ=14日、アルホル 〔写真説明〕決勝進出を決め、喜ぶフランスのデシャン監督(右)=14日、アルホル(AFP時事)
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