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悪夢の「10・2」=ソフトバンク継投裏目―22プロ野球回顧(3)


 悪夢の幕切れだった。最終戦までもつれたパ・リーグの優勝争い。マジック1だったソフトバンクは引き分け以上なら優勝が決まる状況で、10月2日に敵地でロッテ戦を迎えた。  四回までに2点をリードし、オリックスは楽天に2点を先取されていた。ソフトバンクの優位の流れだった。しかしベンチの判断が明暗を分けた。  先発の板東は五回まで、81球で無失点。今季はプロ初完封も果たしており、長いイニングを任せられる存在だった。続投と思われたが、藤本監督は4連投を覚悟の上で継投を選択した。  藤井とモイネロは3連投中だったが、八回から2人につなげば勝利は近づく。それまでをどうしのぐか。終盤戦で好救援を見せていた泉に六回を託したところ、1死一、二塁から山口に逆転3ランを浴びた。これで潮目が変わり、勝ちパターンの投手を出せないまま失点を重ねて終戦。藤本監督は「プレッシャーがあったのかな」とうめいた。  ロッカーで戦況を見守っていたエースの千賀には、改めて感じるところがあった。「抑えて当たり前というスポーツで、投手がどれだけ大変か。当事者でなくても、あのような選手の姿を見て気付くことは絶対にある」。大事な局面で打たれた泉をおもんぱかった上で、「だから投手は人の何倍も(練習を)やらなければいけない」と付け加えた。  ペナント奪還の夢は、はかなく散った。斎藤投手コーチは泉ら若手投手についてこう話す。「あのような場面を何とかするのが一流。(失敗すれば)結果が残酷になることが分かっただろう。前に進むための一つの過程だと思う」。号泣した悔しい経験を来季への糧にしてもらうことを願っている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ロッテ戦で敗戦投手となったソフトバンクの泉(手前)=10月2日、ゾゾマリン
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