さえたリバコビッチ＝またＰＫ戦で８強入り―Ｗ杯サッカー・クロアチア

　クロアチアのＧＫリバコビッチが、初の８強入りに挑んだ日本の夢を打ち砕いた。 　延長戦でも決着がつかず迎えたＰＫ戦。１人目の南野が放ったコースを読み切り、左に飛んで止めると、２人目の三笘と４人目の吉田は右腕一本で防いだ。チームを準々決勝に導いた２７歳は「素晴らしい気分。いい結果になってよかった。私のキャリアの中で最高の瞬間だ」と喜びに浸った。 　１試合のＰＫ戦で３本のセーブはＷ杯最多タイ。前回大会でクロアチアの準優勝に貢献したスバシッチ以来となる史上３人目の快記録となった。 　先輩のＧＫは、デンマークとの決勝トーナメント１回戦でマーク。準々決勝でも、チームは開催国ロシアをＰＫ戦の末に下した。偶然か必然か。リバコビッチも１回戦で大当たり。ダリッチ監督は「スバシッチのような能力を見せてくれた」と言い、その姿を重ね合わせる。 　４強入りを懸け、王国ブラジルとぶつかる。得意の接戦に持ち込めば、２試合連続のＰＫ戦にもつれ込む可能性も十分。粘り強く戦い、また歴史を刻んだクロアチア。４年前の再現はなるか。　（アルワクラ時事） 【時事通信社】 〔写真説明〕吉田（右）のＰＫを止めて喜ぶクロアチアのＧＫリバコビッチ＝５日、アルワクラ 〔写真説明〕ＰＫ戦の末に日本を下し、喜ぶクロアチアのモドリッチ（左）とＧＫリバコビッチ＝５日、アルワクラ（ＥＰＡ時事）