日本が誇る一体感＝８強懸かる決戦へ一丸―Ｗ杯サッカー

　初のベスト８進出を懸けたクロアチアとの決戦を前に、４大会連続Ｗ杯代表の長友（Ｆ東京）が言った。「どのチームよりも一丸となって戦えている。これが日本の強さだと思う」。同調するように隣に座る森保監督もうなずいた。 　ドイツとスペインをともに２―１で破り、２度も世界に衝撃を与えた１次リーグ。その４得点のうち３点は途中出場の選手が挙げた。ドイツ戦で堂安（フライブルク）と浅野（ボーフム）、スペイン戦では堂安が再びゴール。田中（デュッセルドルフ）の２点目は、途中出場の三笘（ブライトン）がゴールラインぎりぎりのボールを折り返して生まれた。 　「Ｗ杯ではベンチメンバーの顔とか雰囲気がすごく重要」。元日本代表主将の宮本恒靖氏の言葉で、結束力の善しあしがそこに表れるという。 　森保ジャパンのベンチに目を向けると、出場の有無にかかわらず全員が身を乗り出して声を上げている。三笘は「あれだけ鼓舞してくれる中で出ていく選手は、やらないといけないと感じる」と言う。 　先発メンバーだけでなく、交代、控え選手も含めた「総力戦」で臨み、悲願の８強はもう目前。「勇敢に戦う日本人の魂を世界中に見せる」。長友は仲間との結束を誇るように誓った。　（ドーハ時事） 【時事通信社】 〔写真説明〕クロアチア戦に向け、練習する日本代表＝４日、ドーハ