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ドイツ、不屈のドロー=奇跡の突破なるか―W杯サッカー


 これぞ不屈の魂だ。ドイツは総力戦で引き分けに持ち込み、勝ち点1。フリック監督は「相手にプレッシャーをかけることができたし、決定力のあるプレーをしていた。引き分けは妥当」と納得の表情を見せた。  前半はスペインにボールを支配され、守備に神経を使った。後半開始からハイプレスを仕掛けてペースを取り戻したものの、先制を許した。ここで指揮官が動く。  後半25分、攻撃のカードを切り、膝の負傷で日本戦を欠場したサネ、フュルクルクを投入。これが見事にはまった。交代の13分後。速攻で敵陣に攻め込むと、右サイドのサネからペナルティーエリア内のムシアラに絶妙なパスが通る。最後はフュルクルクが豪快に蹴り込んだ。  屈辱の逆転負けを喫した日本戦。試合後には多くの選手が不満を口にし、ドイツのメディアには「分裂の危機」とまで報じられた。選手間でのミーティングを重ね、中3日で迎えた1次リーグ注目の一戦。チームはショックを乗り越え、立ち直った。  自力での16強入りの可能性は消滅しており、厳しい状況は変わらない。それでも、サネの復帰など勝利が必要なコスタリカ戦へ、明るい材料は多い。「最終戦に向け修正すべき点はあるが、われわれは突破のチャンスを得る結果になった。大きな一歩だ」と監督。万全を期して奇跡を待つ。(アルホル時事)。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、同点ゴールを決め、喜ぶドイツのフュルクルク=27日、アルホル
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