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思いやり、言葉に力=主将の重責担う吉田―W杯サッカー


 「日本サッカーのために、やれることは全てやる」。日本代表の主将を任されるDF吉田麻也選手(34)=シャルケ=はこの4年、覚悟を胸にチームを引っ張ってきた。自身3度目のワールドカップ(W杯)。集大成の舞台で存在感が増している。  2018年W杯ロシア大会後、長谷部誠選手(アイントラハト・フランクフルト)の後を受けてキャプテンに就任。「より一層チームのことを考えられる選手にならないといけない」。精神的支柱だった前任者の間近にいたからこそ、責任の重さは分かっていた。  カタール大会アジア最終予選。日本は序盤に2敗を喫し、窮地に追い込まれた。昨年10月のオーストラリア戦(埼玉スタジアム)。試合前の控室で仲間と円陣を組み、檄(げき)を飛ばした。「俺が小学校のときに日本が初めてW杯に出て、02年(日韓)W杯を見て日本代表に入りたいと思った。俺たちは子どもたちに夢を与えないといけないぞ」。そこからの6連勝で本大会出場を勝ち取った。  主将の言葉にチームメートは奮い立つ。だが、それだけで人の心は動かない。小学校の同級生で今も親交が深い一ノ瀬功輔さん(33)は「あそこまで人間ができている人はいない」と話す。親友の思いやりの深さを物語る忘れられないことがある。  同じクラスに脚が不自由で歩行器が必要な男子児童がいた。母親が学校へ送り迎えしていたが、階段を上れず一人では教室にたどり着けなかった。吉田選手は毎朝待ち構え、移動を手助けしていた。「今考えるとすごい」と一ノ瀬さん。卒業まで毎日続けた。  森保一監督(54)が全幅の信頼を寄せる自己犠牲の精神は、生来のものだろう。初戦のドイツ戦では終盤の苦しい時間帯に体を張り、歴史的な1勝に貢献。「アジアの壁」と呼ばれた井原正巳さんを抜き、日本歴代3位の国際Aマッチ通算123試合出場も達成した。  4年前はベルギー戦で壮絶な逆転負けを喫して8強入りを阻まれた。「やってきたことが評価されるのは結果が出たときだけ」と心に刻む。一致団結する日本の中心に、頼もしいリーダーがいる。 (アルラヤン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、ボールをキープする吉田=27日、アルラヤン
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