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冷や汗かいたPK献上=メキシコ、攻守に課題―W杯サッカー


 冷や汗をかく展開だった。メキシコは後半、E・アルバレスが自陣でボールを奪われるミスをきっかけに痛恨のPKを献上。GKオチョアのセーブで事なきを得たが、詰めの甘さを露呈する大会初戦となった。  攻撃面でも課題が残った。両サイドのベガとロサノが鋭い突破からチャンスをつくっても、それを決め切る選手がいない。けが続きのヒメネスは精彩を欠き、東京五輪で3得点を挙げたマルティンも不発に終わった。マルティノ監督は「一つのミスで高い代償を払うところだった。W杯では手にしたチャンスを確実に決めなければ」と言うが、人材不足の感は否めない。  1次リーグC組は本命のアルゼンチンがサウジアラビアに敗れたことで、予想外の展開に。勝利を義務付けられたアルゼンチンとぶつかる第2戦はさらに厳しい戦いが予想される。  くしくもマルティノ監督はアルゼンチン出身で、2014~16年に同国代表を率いている。次戦に勝てば母国を敗退に追い込む可能性があるが、「この仕事をやっていれば、そういうことは起こり得る。われわれはメキシコのために働いており、次戦も最善を尽くすだけだ」。愛国心はいったん忘れ、勝負に徹するつもりだ。 (ドーハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ポーランド戦でタッチライン沿いに立つメキシコのマルティノ監督(左)=22日、ドーハ(AFP時事)
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