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伊東純也、無名から飛躍=遅咲きの快足アタッカー―サムライ、決戦の地へ(2)


 A代表デビューは24歳。「遅咲き」と言われる伊東純也(スタッド・ランス)は今や森保ジャパンの攻撃をけん引する存在だ。抜群のスピードを生かしたドリブルや精度の高いクロスで決定機に絡むアタッカー。無名の存在から飛躍を遂げた。  中学進学時に地元神奈川の横浜Mで下部組織入りを目指したが不合格。県立高校でプレーし、当時関東2部リーグの神奈川大に進んだ。大学時代に指導した長谷川大氏は「マイペースで自由奔放な選手だった」と印象を語る。単純に走るだけなら伊東よりも速い選手がいたが、ボールを持てば誰も追い付けなかった。  2015年にJ1残留争いの常連だった甲府に加入。決まった練習場はなく、選手寮は築50年という環境だったが、伊東は「ここで結果を出さなきゃいけない」。ハングリー精神に支えられ、細かなタッチを交えたドリブルを磨く。出場時間を徐々に伸ばしていった。  16年に移籍した柏で攻撃的MFとして主力に成長。19年に欧州挑戦を決断し、ゲンク(ベルギー)へ。大卒5年目の年齢から当初は低評価だったが、数カ月後に欧州チャンピオンズリーグを経験。今夏、欧州五大リーグでのプレーを実現させた。  W杯アジア最終予選では4試合連続ゴールを決めるなど、序盤から苦戦した日本を救った。「追い込まれた状況で結果を出せるタイプ」と自信はある。たたき上げのプライドを胸に、30歳目前で迎えるW杯に臨む。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕エクアドル戦の後半、ボールを追う伊東(右)=9月27日、ドイツ・デュッセルドルフ
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