starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

吉田正の一撃で勢い加速=中嶋監督の予感的中―プロ野球・雪辱の日本一(下)


 オリックスの吉田正は、第4戦まで単打2本の打率1割6分7厘と苦しんでいた。ヤクルトのバッテリーに際どいコースを徹底的に突かれ、「厳しいところにしっかりとこられて、なかなか打球が上がってこなかった」。自分のスイングをさせてもらえずにいた。  第5戦も2打席目まで凡退したが、中嶋監督は四回の左飛を見て、「そろそろ打球が上がるかなと思った」。これまでとは違う気配を感じ取った。監督の予感は的中。五回1死で左腕の山下から、バックスクリーン右へ運ぶシリーズ1号を放った。  六回に逆転を許したものの、土壇場の九回に追い付き、なお2死一塁の場面で打席が回った。本拠地京セラドーム大阪のボルテージが上がる中、昨年の第1戦でサヨナラ打を浴びせたマクガフの変化球を右翼席上段まで運ぶ一撃。打った瞬間に本塁打を確信し、「感無量」の思いでダイヤモンドを一周した。  今シリーズは計4安打だったが、そのうち2本が価値ある本塁打。第4戦で初勝利を挙げたチームの勢いを主砲が一気に加速させた。  吉田正が9四死球と勝負を避けられる場面が目立った状況で、後ろを打つ杉本の活躍も光った。「日本一のバッターの後ろなので仕方ない」との割り切りが奏功。第4戦と第6戦で決勝打を放って最高殊勲選手に輝いた。好不調の波が激しかったシーズンで最後に笑った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕日本シリーズ第5戦の9回、サヨナラ2ランを放つオリックスの吉田正=10月27日、京セラドーム
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.