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目覚めた吉田正、劇的一発=五分に戻した立役者―プロ野球日本シリーズ・オリックス


 オリックスにとっては負ければ後がなくなっていた一戦。シーソーゲームに終止符を打ったのは、目覚めた主砲だった。  4番吉田正が放ったこの日2本目の本塁打は、劇的なサヨナラ2ラン。土壇場の逆転劇で対戦成績を2勝2敗1分けのタイに戻した。  九回に追い付き、なお2死一塁で吉田正に回った。1ストライクの後の2球目を捉えた打球は打った瞬間にそれと分かる当たり。右翼席上段まで運ぶサヨナラアーチを架けた。一瞬の静寂の後、本拠地の京セラドーム大阪が大歓声に包まれる。ダイヤモンドを一周すると、チームメートの手荒い祝福を受けた。  今シリーズは塁が空いている場面では、四球で勝負を避けられることも目立った。第4戦までは単打2本で、打率1割6分7厘と不振に苦しんでいた。それでも五回に一時勝ち越しとなるシリーズ1号ソロを放ち、復調気配を感じさせていた。  敗色濃厚だった雰囲気を主砲のバットで振り払い、今後への弾みをつける勝利。昨年やられた相手を五分まで押し戻し、26年ぶりの日本一に向けて再スタートを切る。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕9回、サヨナラの2点本塁打を放つオリックスの吉田正=27日、京セラドーム 〔写真説明〕9回、サヨナラの2点本塁打を放ったオリックスの吉田正=27日、京セラドーム 〔写真説明〕サヨナラの2点本塁打を放ち、中嶋監督(奥)に祝福されるオリックスの吉田正=27日、京セラドーム 〔写真説明〕9回、サヨナラの2点本塁打を放ちチームメートから祝福を受けるオリックスの吉田正(中央)=27日、京セラドーム
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