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広島3位指名の益田、進化した即戦力右腕=公立大から社会人で急成長―プロ野球


 社会人野球の2年間で急成長した右腕が、プロの世界に飛び込む。ドラフト会議で広島に3位指名された東京ガスの益田武尚投手(24)。今夏の都市対抗大会では敢闘賞となる久慈賞に選ばれた最速153キロの即戦力候補だ。2年前、大学4年時に指名漏れの憂き目に。その2日後、社会人の強豪チームから声が掛かり、恵まれた練習環境で好素材が磨かれていった。  福岡県立嘉穂高から公立の北九州市立大へ。グラウンドには雑草も生えていたというが、「マウンドさえあれば自分を高められる」と練習に創意工夫を重ねた。進路をプロに絞り、志望届を提出。しかし、待っていた指名はなく「就職をどうするか、不安が募った」。救いの手を差し伸べたのが、かねて益田の情報を入手していた東京ガスの山口太輔監督(45)だ。  大学で152キロを出した潜在能力が、徐々に開花。入社1年目の都市対抗大会は11月下旬~12月の開催となり、初戦で先発を任されて好投した。準々決勝では左脇腹痛のため、先発で1球を投げて降板。だが、アクシデントをプラスに変えた。  力任せの投球を見直し、「体の効率的な動かし方など、知識をたくさん吸収できた」。背景にはメディカルスタッフの支えがあった。社会人2年目の今季、都市対抗の初戦で完封。7~8割の力で投げるすべを身に付けた。カットボールやフォークなどを効果的に使い、要所は力のあるストレート。山口監督は「人間性を含む総合力が高くなった」と太鼓判を押す。  「この2年間、内容が濃かった」と益田。大学時代の志も礎としている。中日やソフトバンクで通算100勝を挙げたOBの中田賢一さん(現ソフトバンク・コーチ)が現役だった時の自主トレーニングを見て、こう誓った。「中田さんのように、後輩を勇気づけられる選手になりたい」。さまざまな思いを胸に、プロで羽ばたく決意だ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ドラフト会議で広島から3位指名を受け、笑顔を見せる益田武尚投手=20日、東京都大田区の東京ガス野球部クラブハウス 〔写真説明〕ドラフト会議で広島から3位指名を受けた益田武尚投手(左)と東京ガスの山口太輔監督=20日、東京都大田区の東京ガス野球部クラブハウス
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